SPEC

機体解説

T-tec本社、先進技術研究所の研究助手・武装社員。

身体は耐環境材料で構成された戦闘用義体であり、はぐれ情報体に類似する電子人格を持つ。10代半ばほどの精神年齢である。

彼女の呼び名は装備している冷凍兵器：氷結蝶「ルリム」に由来する。

これらは相転移型冷凍兵器を搭載した数mm級の徘徊式自爆ドローン群であり、普段はクラーラのドレスに集合しており、全体として蝶の翅のような形にまとまっている。

氷結蝶は攻撃時に広域展開し、ゆるやかに飛翔したのちに攻撃対象を包囲して自爆装置となる冷凍兵器を起動させる。搭載される相転移型冷凍兵器は微量の薬剤でありそれ自体に冷凍効果はない。これは空気中の窒素を構造的に相転移させるのを促進する、いわば触媒に近い働きをする。

この薬剤に接触した窒素分子はただちに特定の分子構造を持つポリ窒素へと相転移を起こし、この瞬間に強烈な吸熱反応を起こす。

巨視的には羽虫のようなものが付着した箇所が-200℃以下にまで急速冷凍され、ポリ窒素の結晶体と二次的に発生した氷やドライアイスが成長することになる。

クラーラ「エターナルフォースブリザードですわぁー！」

このポリ窒素は非常に不安定なため些細な刺激で元の窒素へと戻るが、このときに吸熱したエネルギーが全て解放され、爆発現象が発生する。

なお、氷結蝶は搭載する薬剤カプセルを爆発抑制剤や消火剤、あるいはセンサーや観測装置などに交換することで、他の様々な任務にも柔軟に対応可能である。

氷結蝶の群集団制御や火器管制には書物型の補助端末「ネクロノミコン」と暗号通信を使用する。軍用ノートPCでも可能だがクラーラ本人の希望により書物の形状となった。

補助端末の表紙部分には赤外線レーザー発振器が搭載されており、生成したポリ窒素結晶体に刺激を与え爆発させることも可能である。

氷と炎を変幻自在に操るその姿から、クラーラは研究所内では「氷炎の魔女」と呼ばれる(自称している)。本人の性格は高飛車なお嬢様である。

BATTLE POINT

作品応募動機／作品に対するコメント

ヘキサギア5周年ガバナーズコンテスト投稿作品

ハンドスケール：アーキテクトさんと布素材を使って魔女っぽいキャラクターを作りました。
魔女ドレスのデザインやハンドスケール低身長化などに挑戦した作品です。