SPEC

機体解説

　フリルド・ラプターはリバティー・アライアンスに所属する一部の企業が開発したヘキサギアだ。スケアクロウがベースになっているがその開発期間は長く、試行錯誤と幾つかの試作機を経て結局元のような形に収まった。堅牢な脚とヘキサグラムストレージを持つため継戦能力に優れ、胴体の下半分には予備の足パーツも収納されている。武器も懸架できるが素の状態での戦闘能力は無いに等しく、運搬が主任務なので大量の物資を運ぶ姿が数多く目撃されている。

　基本となるゾアテックスは小型恐竜のものだが、この機体には新たにエリマキトカゲの獣性が組み込まれている。このため通常時は小型恐竜のように頭を細かく動かして周囲を警戒するような仕草を見せるが、戦闘時には獣性が切り替わり、頭部にある空間把握用センサーをエリマキトカゲの襟巻のように開いて相手を威嚇しつつも最適な位置取りを取る挙動を見せる。

　特に重要なのが撤退時に大きく発揮される獣性だ。瞬時に空間を把握する高い能力・無茶な動作にも耐えうる堅牢な脚という2つの要素が重なることで、フリルド・ラプターはエリマキを開き奇声をあげながら大股で全力疾走する。その姿はあまりにも奇妙に映るが、転ばずにおかしな速度で走り続けるので敵陣からの撤退成功率は非常に高い。どうやら共振励起の技術も使われており、ヘキサグラムストレージまで巻き込んだ本気の逃走である。逃げ終わった後はガバナー共々死んだように動かなくなっている姿も多数目撃されている。

BATTLE POINT

作品応募動機／作品に対するコメント

ヘキサギア5周年ゾアテックスミュージアム投稿作品
敵からは「逃げるのが厄介だけどヘキサグラムや物資を大量に持ってるボーナスキャラ」扱いです。全力疾走時の奇声はヘキサギアではなくガバナーの悲鳴だという噂も流れてます。