SPEC

機体解説

「デルタ1よりCP。敵影を発見。目標の1時方向、距離……約4万3千」
『こちらCP。了解した……って、見つけるの早ぇよ』
「確かに、この距離じゃ仕掛けようがないな。観測を継続する」

数年前。「鷹の目（ホークアイ）」の異名を持つガバナーは愛機であるブロックバスターとともに不時着を余儀なくされた。
その原因は年に数回あるかどうかの快晴であった。
ブロックバスターの特徴ともいえるグラスキャノピーは、全方位への視認性が上がるという利点を持つ。
だが太陽光を反射するキャノピーは遠方からも発見されやすく、それを利用され敵から補足、狙撃されてしまったのである。

不時着の衝撃によりキャノピーは粉々に砕け、破片によって「鷹の目」は片目を負傷。
失明にこそ至らなかったものの、二つ名の由来となった視力を低下させてしまう。
この一件により彼は当時在籍していた部隊を離れ、エンジニアとして各地を転々とすることとなる。
そんな彼の経歴に気付き、前線に復帰させたのは「第4443野戦部隊」の隊長「ジョン・スミス」であった。

同部隊は4機構成の4小隊、計16機の増強中隊規模で構成されている。
指揮命令および主力を担うアルファチーム。
前衛と突撃を担当するブラヴォーチーム。
遊撃や簡易的な工作を主任務とするチャーリーチーム。
そして「鷹の目」が所属する、長距離観測と後方火力支援のデルタチームである。

ジョンはまず、「鷹の目」の狙撃手としての経歴に目を付けた。
視力が落ちているとはいえ、その経験則と実績からくる長距離観測能力は一級品であることから特化した機体と任務を任せることにした。

本機最大の特徴は「攻撃・迎撃用の武装が皆無」なことである。
原型機の代名詞であるスナイパーキャノンはもちろん、ミサイルやCIWSすらも装備していない。
代替として本機には長距離観測用の装備が多数搭載されている。

スナイパーキャノンの砲身を丸ごと換装した超長距離光学観測機。
中近距離の探査に使用されるアクティブ電子走査アレイレーダー。
後部バーニアにマウントされた広域観測用ドローンなどを駆使して戦況をリアルタイムに観測。部隊に情報を共有する。
その存在は単機で中隊全員の状況把握と分析を行うことが可能な、もう一つのCP（コマンドポスト）と言えるだろう。

BATTLE POINT

作品応募動機／作品に対するコメント

モーパニもミキシングできたら多脚型コンプだったのになー。
欲張りはアカンですタイ。