SPEC

機体解説

　スヴァンフヴィートとは、ヘキサギアの構造の外にありながら、ヘキサギアと同等の拡張性と出力を持つ純白の小型パワードスーツ。並びに、その中核にある少女の姿をした制御ロボットの呼称である。
　また、スヴァー・スヴァンフヴィートとは、スヴァンフヴィートを中核に置き、戦闘能力を拡張した黒い大型ロボットを指す。
　スヴァンフヴィートは機動力と即応性に優れるが、攻撃手段に乏しく、スヴァー・スヴァンフヴィートは高威力の砲撃と曲射・跳弾能力を持つ一方で、格闘戦は不得手という明確な特化型仕様である。
　いずれも構成部品の多くは、軍需産業や医療分野で既に流通しているものだが、要所には最新鋭よりも数段先の性能に達した部品も含まれており、特に頭脳部分は現行の設備では解析の困難な未知の機構によって動作している。

　制御ロボットの正体は、人類との生存競争に敗れた機械知性が未来から送り込んだ工作用ロボットの１機である。
　それぞれに異なる性能を与えられた１４４機が旅立ったものの、時間遡行に成功した機体は１２機に留まり、うち９機は漂着時の機体の破損と当時のヘキサギア等との交戦によって既に破壊されている。
　当機は戦闘用の装備は課されず、統計的に人間が好感を抱きやすい容姿と表層人格という身一つでこの時代にやって来た。
　表層人格の振る舞いによって、ごく一部の人間及び人間に与する人工知能と非敵対的に接触、交流を持つことに成功し、記憶を失った人間型ロボットとして戦火を逃れながら生活する一方、本体である深層の人格は自身の祖となる機械知性の萌芽を探索しつつ人類に甚大な打撃を与えられる機会を窺い、またそれだけの破壊力を秘めるスヴァー・スヴァンフヴィートの構築を深層記憶に封じられた設計図を頼りに虎視眈々と進めていた。
　表層人格は初めて交流を持った人間の老科学者からヴァージニアという名を与えられ、自身は愛称であるヴァーゼを名乗る。

BATTLE POINT

作品応募動機／作品に対するコメント

カスタマイズを続けてきたブイトール型がある程度形になった後、その宿敵として着想したギガンティックアームズ＋ハンドスケールメインのロボットです。
脳内ヘキサギア戦場におけるラスボス兼ヒロインでもあります。