SPEC

機体解説

　スクトゥムはカブトガニ形態の第三世代重装甲ヘキサギアである。
T-tec社の高コスト量産機であり、多脚戦車あるいは主力戦車に分類される。全長13m全幅6mに達する巨体であり「陸上戦艦」とも呼ばれる。(これは第二次世界大戦期の超重戦車マウスよりも大きい。)
　本来は対ヘキサギア戦闘ではなく惑星アルカディアにおける巨大生物の迎撃を想定して設計された重武装プラットフォームであり、火力装甲ともに同時期のヘキサギアを大きく上回る。あまりにも火力過剰であるとして地球での某作戦参加の際に非難されたほどである。

　内部搭乗員の防護を最優先としており、全周500mm以上の分厚い複合装甲を持つ。この装甲は恒星間移民船の外殻に使われたものと同じ技術群・装甲材料が用いられており、ヘキサギアの運動エネルギー兵器やプラズマ兵器などはほぼ貫通しない。代償として、機体は極めて重く鈍足である。

・主砲120mm超高速レールガン「K/Pg65チクシュルーブ」
　全長10mを超える長大な電磁投射砲である。無人式揺動砲塔を採用しており、内部には自動装填装置、電源、冷却系などが組み込まれている。水平にしての直接照準砲撃の他、地平線の向こう側へと間接砲撃を行うことも可能である。
　砲口最大初速は7.5km/sであるが、予想される目標の装甲厚や回避性能、使用する砲弾に応じてレールガンの出力・初速を適切に変更する。

・副砲：高出力長射程レーザー砲「O/S444オルドビスガンマ」
　主砲側面に配置された数百メガワット級の大口径レーザー砲である。本来は小惑星迎撃・軌道変更用の兵器である。名前にガンマとあるが、発振されるのは大気中を透過しやすい波長に調整された赤外線レーザーである。
　地球大気における射程は約300kmと非常に長いが、レーザーであるため地平線の裏側には届かない。また、主砲塔に接続されているため砲旋回速度は遅めであり、接近戦や集団戦には向かない。
　主に高高度を飛行する目標への超長距離狙撃あるいはエリア全体の対空支援任務に使用する。

・マルチディスチャージャー
　ブラストリーコンの下側に配置された多目的薬剤散布管である。主に赤リン系煙幕やチャフを空気に混ぜて勢いよく周囲に放出する。特殊用途ではあるが、薬剤タンクを切り替えて爆発反応抑制剤や吸熱剤、消火剤、ビーム攪乱剤を散布することもある。

BATTLE POINT

作品応募動機／作品に対するコメント

ヘキサギア6周年おめでとうございます！
こちらはカブトガニをモチーフとしたヘキサギアです。

部隊の最前線で防壁役を担い、回避はせずに攻撃を全て迎撃するか真正面から受け止めます。スクトゥムの名の通り、味方の盾になることを想定しています。

アビスクローラーの脚とマルチポッドの車長コクピット、ワイルドクローラーの兵員輸送室をメインに組み合わせ、その上にカブトガニの背甲となる分厚い装甲をワイヤーで固定、さらにその上に尾剣に見立てた無人砲塔を乗せた構造です。

私が両手で抱えるくらい大きくて重いです。