SPEC

機体解説

ヘヴィアーマータイプ：ルークの強化改装型。
激化する戦況に合わせてLAに出資している各企業が提案したプランのひとつであるが、結論から述べるとコンペにて落選となった機体である。

潤沢とは言えないLAの懐事情から、企業側に求められたのは生産性や整備性を考慮した改装案であった。
しかし本機を製作した「ナルカミ製作所」はその要望をことごとく無視。
確かに高性能であり有用性は認められるものの、生産性も整備性も極悪な機体として「お披露目された」のである。
……そう。他企業がいまだ改装仕様書の段階であるにもかかわらず、ナルカミ製作所は本機を「実働試験可能な実機」として提出したのだ。

原型機の仕様にあるアガトラムや爆発的な推力を生み出すスラスターはそのままに装甲面および機動力を強化。
並の実弾兵器は勿論、光学兵器すら防ぎ切る新素材の複合装甲「纏鎧」は本機の生存能力を飛躍的に高めている。
装甲の重量増によって低下した機動力を補うため、これもまた新技術を採用した光波偏向推進器「六角」を搭載。
背部から突出した六基の角刃から放出される光波エネルギーを推力とし、BMIとの連携により複雑かつ繊細な戦闘機動を実現した。
その他0.01mm単位の調整が可能な関節可動域を備え、ガナバーへの追従性を高めるなど性能としては一級品であった。

このように同製作所には高性能を追求する執念と狂気に憑りつかれたような技術者が多く在籍していた。
それが今回のコンペにおける「コスト度外視、要望完全無視の機体を生み出す」という珍事を生み出したのである。

零細企業であったナルカミ製作所は今回のコンペに社運を賭けていたものの先述の通り見事に落選。
会社は倒産し、スタッフはその偏執的な技術とともに散逸した。

LAのライブラリに提供された仕様書からでは再現できない「Soul of Samurai」と共に……

BATTLE POINT

作品応募動機／作品に対するコメント

6周年ッ！　祝わずにはいられないッ！
周年作品といった形で応募したことがこれまでの人生で一度もなく、その切っ掛けとなってくれたヘキサギアというコンテンツに感謝！