V-THOR CQB Custom 「Bug Hunter」
SPEC
TYPE | 局地戦/近接戦闘型 |
---|---|
UPDATE | 2023/11/16 |
WEAPON | ケースレスカービン/バヨネット×2挺 インベーションカウンターバックラー×2基 |
PARTS | ヘキサギア ブイトール ヘキサギア アビスクローラー ナイトストーカーズ仕様×2 MSG ウェポンユニット17 フリースタイル・ガン×2 ウェポンユニット11 トライデントスピア へヴィウェポンユニット18 レイジングブースター メカサプライ02 フレキシブルアームB メカサプライ13 ラジエートフィンA |
機体解説
「古書とはいい趣味だな」
そう声を掛けられ、「彼」は手元から視線を上げる。
「旧世紀の思想家の本だろ?
『肉体的な超人は存在し得ない』とかってな」
「その思想はもう古いよ。
今じゃアーマータイプで誰でも超人になれる」
「その超人が束になってもこのザマだがな」
本を閉じ「彼」は声の主……「ジョン・スミス」に向き直る。
「なにか用?」
「ウチのが世話になったんで、挨拶をな」
後方の人影を指差しながらジョンは「彼」の疑問に答えた。
甚大な被害を出した廃都市暗渠掃討作戦において、「彼」の指揮下にあったガバナーは多大な戦果を収めていた。
「お前さんの事は部下から聞かせてもらった。超人よろしく大活躍したらしいな」
「そっちの方が人を超えてるよ。文字通りね」
「彼」が視線を送った先。
そこにはジョンの部下である「道化(クラウン)」が立っていた。
「その在り方が僕には羨ましく思えるよ」
自嘲混じりにそう呟き「彼」は撤収作業をするため雑踏に消える。
ジョンはそれを黙って見送った。
「彼」は先天的な特殊性を持って生まれてきた。
ヘキサギアの機体制御システム運用効率が異常に高く、一般的なガバナーと比べてBMIは6倍、忘我回廊に至っては144倍という数値を叩き出したのである。
これはセンサーやカメラが備わっていない外装越しですら、周囲のすべてを感じ取ってしまう領域なのだという。
また機体=自身の肉体という認識下において、乗機のブイトールからは偏重心の要因となる大型武装はオミットされ、人工筋肉と補助推進器による駆動とされた。
戦場へ赴くたび、その才能とハイセンシな機体のシナジーにより「彼」の精神は徐々に変質していく。
共に戦う者たちの高揚や狂乱、生死のすべてを知覚「してしまう」が故に。
「『肉体的な超人は存在し得ない』の対になる言葉、知ってるか?」
「いいえ。知りません」
多くの人間は「道化」の姿を見て忌避感を覚える。
しかし「彼」はその在り方を羨ましいとさえ言った。
捉え方が違う。認識が違う。
なによりも「彼」に宿った精神性が違う。
だからこそ、あるいは──
「『精神面において人は超人に成り得る』ってな。
……アイツはそうなのかもしれん」
勝手に納得するジョンを乗せ、部隊の拠点へ向けてバギーはひた走るのであった。
BATTLE POINT
作品応募動機/作品に対するコメント
暗渠、屋内での対ハイドストーム戦に特化した近接戦闘を想定。
狭所では戦闘行動の妨げになるのではと考えた結果、グラビコンや刀がレッケージ行きになりました。贅沢か。
作る度に思うけどブイトールイケメンすぎるよね。
最近連投しすぎかも。
GOVERNOR DATA
- NAMEフジワラウサギ
- SNS @fjwr_x_9012
- UPDATE2023/11/16