SPEC

機体解説

自分はいつから稼働していたのだろうか。もう思い出せないほどの歳月を彼は過ごしていた。
焦燥感にも似た理想を胸に情報体になったはずだった。
武勲を積み、機体を乗り継ぎ、この“身体”に辿り着いたはずだった。
だというのに今や彼の中の理想は枯れてしまっていた。
このメンタルモデルの変容は自分の中から発露したモノだったか、それとも度重なる“調整”により変質してしまったからなのか、それすらも切っ掛けが思い出せずにいる。
今や彼は理研に囚われ、飼われている猟犬となり果てている。
最早SANATの庇護を受けていないこの身体は、既に白亜理研の“調整”無しでは維持できないだろう。
そういった諦観の中で刷り込まれた別な使命を帯び、今日も彼は戦場に投入されている…。 自閉や自壊する隙も与えられぬまま何らかの理由により鹵獲され、リバティアライアンスへ下ったバンプアップエクスパンダー。
白亜理研により実験的に調整を重ねられている個体。
原型機から比較して軽快な運動性を発揮できるよう四肢先端を変更されている。
大型刀『黒鋼』のみを与えられ戦場に投入され続けている。

BATTLE POINT

作品応募動機／作品に対するコメント

バンプアップエクスパンダーを使って「なんか反対の色のキャラにしたいな…」と思い作成しました。
作ってみたら色だけでなく陣営も反対になっています。