SPEC

機体解説

■ウォッチ・ケルベロス

　本機は、ヴァリアントフォースの領地をパトロールする警備隊に配備される哨戒機である。特徴としては三つの頭部にレーダー搭載を搭載したトリニティレーダーがある。
　これはそれぞれの頭部に赤外線、電波、量子レーダーが備わっており、全ての頭部に音波レーダーが搭載されている。それらが絶え間なく作動し、あらゆる状況でのリアルタイムの情報を仲間に送信する。
　武装としてはロケットランチャー以外は大きな破壊をするものはなく、基本としては小型ミサイルで損傷させて機動力を奪い、牙や爪で敵機を分解する。
　一転、対障壁用ロケットランチャーは名前の通り、本来であればヘキサギア相手に撃つような代物ではなく、当たれば二世代機の強固な装甲すらもたやすく破壊する。

ゾアテックスモード時は、最高速度はあまり高くないが、戦闘機動においてはレイブレードインパルスをも上回る動作が可能で、通常のガバナーではしがみ付くことで精いっぱいになり、まともに戦闘を行えないほどだ。

ビークルモード時は打ってかわり、最高速度の大幅に上昇と引き換えに、小回りが一切利かなくなる。因みにリニアホイールはこの機体のどの部分よりも固い素材で作られており、速度を高めて突進すればバルクアームの装甲を正面から打ち破るほどだ。（もちろん実行しようものなら本体もタダでは済まない。）

欠点としては、感知能力を高めるために獣性が獰猛になっており、指示を聞かなくなってしまうことがある。

■エクスパンダー・警備隊仕様
　本来のエクスパンダーとは少し仕様変更がなされており、通常のカラーリングとは違う黒いタイツに銀色の装甲を身に纏っている。
　武装も大型ハンドガンのみになっており、バックパックの軽量化も行われていて、より対ガバナーに特化されている。

BATTLE POINT

作品応募動機／作品に対するコメント

「またリバティーアライアンスの犬が暴れているのか……いや、他人のことは言えんな。」

　まさにSANATの犬と言える自分がそんな発言をしたことに、警備隊長のエクスパンダーは自嘲する。

「だが、同じ犬でもこちらは一味違うぞ…。」

　ウォッチ・ケルベロスのカメラアイが赤く輝き、三つの頭がそれぞれ低く唸る。VFの領地を侵す不届き者を補足した合図だった。

「さて、始めようか。」

　エクスパンダーは警備隊の部下たちに指示を飛ばし、侵入者の排除を開始した。