SPEC

機体解説

「神水」はLAがメガスフィア攻略を目的として実戦配備した宇宙空間対応型の戦闘用ヘキサギアである。

かつて軍産複合体MSGが宇宙開拓事業を進めていた頃、衛生軌道上には有人宇宙ステーション・多目的プラットホームが存在した。

このプラットホームには宇宙空間で作業を行うための重機、「空間用作業機」と呼ばれるヘキサギアが配備されていた。
この機体は非戦闘用ではあるが、精密作業が可能な作業肢を持つ第二世代型ヘキサギアだった。

SANATによるMSG掌握後は宇宙事業は中止、プラットホームは放棄され、空間作業機も長らく放置されることとなった。

宇宙空間に浮かぶ巨大建造物、メガスフィア________
人類存続の方舟を破壊することはSANATにとって深刻なダメージに繋がると考えたLAは、メガスフィア攻略のための要衝として、放棄されたプラットホームを再利用する作戦を計画した。
同プラットホームは極秘裏にLAが接収、戦闘指揮所として改修するとともに、格納庫に放置されていた十数機の「空間用作業機」はメガスフィア侵攻用の戦闘ヘキサギアとするべく全機改修が行われた。

「神水」への改修は作業開始から数週間で完了した。
その後選抜された十数名のガバナが地上からプラットホームに到着、数ヶ月間の慣熟訓練の後、メガスフィアヘ向け全機が出撃した。
しかしそのほとんどはVFの防御システムの反撃により撃墜、プラットホームもVFからの攻撃に即座にさらされ壊滅したとの噂だが、この作戦はLAでも極秘であるため、顛末を知る者はほとんどいない。

なお、「神水」への改修は旧MSGから独立した重工業系企業である「有明インダストリー」が行い、攻略戦の際も多数の社員が機体の調整や修理を行うためにプラットホームに残っていたが、最終的にその大半が戦いに巻き込まれ、死亡したものと思料される。


【機体解説】
本機のベースとなった「空間用作業機」は宇宙空間で作業を行うことのできる作業肢を持ち、堅牢なフレーム剛性を有するバルクアームを大幅改装した人型ヘキサギアである。

「神水」はこの空間用作業機に、空間機動用システムと戦闘システムが一体化したモジュールを胸部前面に増設、高出力のロケットブースターへの換装による機動能力の強化や火器の装備等宇宙空間での戦闘に対応した改造が施された。

胸部装甲内マウントシステム:
胸部装甲内側には追加武装や予備弾倉装備用のマウントレールが搭載されてる。
これらの装備は後述するサブアームを介して着脱する。

サブアーム:
神水の胴体フレームに収納された副腕。
ベース機「空間用作業機」に元々搭載されていた作業肢で、精密肢を使用した作業の他、サブウエポンの保持と射撃、シールドの装備等使用用途は様々である。
プラットホームから出撃する際には、このサブアームで射出カタパルトを保持、機体を固定する。

姿勢制御用スタビライザー:
「神水」の背面に装備する展開式の補助翼。
高速飛行時や小デブリ帯を飛行する際に展開し姿勢制御を補助する他、飛来する小デブリ避けのシールドとしても使用可能。

「神水」の操縦は、搭載された空間機動モジュールの機能で操縦補助が行われるものの、宇宙空間での機体制御は難度が高く、作戦に加わったガバナーの大半が宇宙機の操縦経験がなかったため、習熟は困難を極めた。

この姿勢制御用スタビライザーは空間機動時の操縦特性を制御するためのユニットで、操縦に不慣れな新兵でも空間機動を容易とするべく追加開発された。

スタビライザーの機能で不規則な空間挙動が抑制されるものの、戦闘時の変化に富んだ挙動を好む一部の熟練ガバナーからは「自由機動の邪魔」として不評を買ったため、基本的には装備選択式の新兵用装備とされる。

BATTLE POINT

作品応募動機／作品に対するコメント

今回の作品は宇宙型のヘキサギアとして製作しました。
製作に至った理由は、先日改めてワールドオブヘキサギアを読み、ヘキサギアは元々は宇宙機だったことと、メガスフィアの存在の記述が面白く、想像を巡らせるうちに宇宙用の機体があったら面白いんじゃないか思い、製作に至った次第です。
またこの作品は以前フリービルドに投稿した「プロキオンⅡ」と同じ構造で、ブラッシュアップも兼ねて製作してみました。