SPEC

機体解説

　重戦闘型パラポーンとして開発されたエクスパンダ―に、指揮官機としての性能を付与する目的で試作されたタイプ、それが“エグゼクスパンダ―”と通称される物である。
　直接戦闘力についてはこれ以上の強化は無意味と判断されエクスパンダ―・タイプと大差ないが、通信能力については頭部搭載のマルチアンテナ及び電算機の改装によって大幅な向上をみている。但しその分コストも高騰し、現状は13機が試作されたのみに留まり、エクスパンダ―に精通した優秀な情報体に預けられている。
　その内の№13は“マーニュ(Magnus:大帝)”と名乗っており、現在の外観からは想像もつかないが、生前の名はカトリーヌ・ド・ヴェルソーという女性である。幼少期から軍人としての英才教育を受けていた戦闘のエキスパートで、多くの武勲を上げ続けた結果エクスパンダ―として登用されたという。
　しかし多くの失敗談(代表的なものとしてアグニレイジでジェネレーターシャフト周辺の高空を哨戒中に誤って足を滑らせ滑落・大破し、懲罰としてセンチネル・タイプに一時期“降格”されていたという内容が挙げられる)を笑いながら語るところから憎めない好人物としても知られており、プロジェクト リ・ジェネシス憲章違反者を内部粛清する役目も持ちMSGヴァリアントフォース内部でも恐れられるエクスパンダ―・タイプにあっては最も親しみと信頼を集めているとさえ語られている。
　その性格ゆえか意外にも人脈が豊富で、「VFの仕業に見せかけリバティー・アライアンスが民間人を虐殺し一般からのVFへの敵意を煽った……と見せかけ、逆にLAへの敵意を煽ろうとしたVF一部隊の自作自演事件」を通じ、LA所属の一名の女性ガバナー及び彼女のKARMAとも一定の友情を築くに至っている。彼女に語ったところでは№13は「他者の弱点を一方的に突き破滅に導きながら『こちらの助け舟に乗れ』と迫ったSANATに理などない」とSANAT及びVFの正義を認めておらず、自陣に属する最大の理由は「KARMAと違いどこまでも孤独なSANATの傍にいつまでもいてやりたい」為であるという。

BATTLE POINT

作品応募動機／作品に対するコメント

　一応持ってはいたエクスパンダ―を“作品”にまで昇華させました。頭のヒャッハーなトサカがチャームポイントです。
　もしどっから見てもマッチョタコオヤジなエクスパンダ―が女性だったら……と妄想を逞しくしてみました。№13“マーニュ”の声は低音の女性声優さんに、うんと低い声で演じて頂きたいです。