オルタナティブ ヒューマノイド・ジェスター ALTERNATIVE HUMANOID JESTER
設定解説
“ジェスター”とはSANATの代行者「ブライト・カーツワイル」の発案の下、「外宇宙を含む極限環境に自らの形態を様々に変化させる事で適応する」という着想で開発された新型パラポーンの秘匿コードである。しかし、情報体をダウンロードして制御に充てるという点については従来のパラポーンと同様であったものの、プロジェクト リ・ジェネシスの定義する「ヒト」を積極的に分解/拡張する行為を含むコンセプトであったためSANATの最終的な承認を得る事はかなわず、開発は各部を分割した上で義肢の研究を装った偽装のもとで行われている。
この為、正式な製造ラインを踏んだ個体は1体として存在せず、最終的な製造/稼働数は今もって不明となっている。
拡張によって真価を発揮する事に主眼を置く仕様は、どちらかと言えばパラポーンよりもむしろヘキサギアに近い性質を持つ。これは純粋なパワーパックとしての活用を超えたヘキサグラムの持つ“拡張性”という特徴を重視した結果である。躯体換装の実験用として「オルトロス」という専用火器が同時に開発されているが、これは“銃”と“剣”、双方の機能をコンパクトに纏めた物で、主として前腕部と換装する事で運用される。金属骨格と人工筋肉の素体状態では人体に極めて近いパッケージであるため、センチネル型のアーマー内に収める事も可能であり、複数体がカーツワイル直属としてパラポーンに擬態し潜伏しているがSANATの監視の目もある為それらの“ジェスター”が表だって本来の特性を発揮する機会は無い。
“ジェスター”の特異な仕様に適合できる情報体は決して多くはない。各部を換装して拡大した肉体を自在に操る、もはやヒトとは呼べぬ様相を仮面で隠した道化師は宴の夜に踊り狂う。そしてその場に残されるのは“邪眼”のジェスターと変わり果てた観客の姿だけであった。
搭載武器
- 換装型銃剣「オルトロス」
義肢換装型銃剣オルトロス
ジェスタ―の前肢と換装する前提に設計された遠近両用の銃剣器。マガジンを交換し用途に応じた様々な弾種を装填できる。刀身部は荷電して切断力を高める構造になっており、ガバナーの纏う一般的なアーマータイプであれば一撃で致命傷になり得る。