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MECHANIC 機体情報

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バルクアームβ ランバージャック BULKARMβ “LUMBERJACK”

機体解説

バルクアームβとは「α」に続き世界最大の軍産複合体MSGが開発した第二世代型ヘキサギアである。αと並んで幅広い派生モデルが存在し、多くの戦場でその姿を見ることができる。

本体部は「α型」と酷似しており外観的特徴は主に脚部に現れている。「β型」は標準仕様の段階で脚部に移動用の補助装置を備え、α型と比較すると移動速度に大きな向上が見られる。これはバルクアームシリーズ、特に「α型」が他の同格の陸戦兵器に比べても重く、耐久性に優れた装甲材を使用しているが故に機動力が犠牲になっていたことに由来する。

β型においても作業肢はα型同様に強度重視のアイアンフィストが使用されているが、手首にあたるフレーム部の可動域が向上しており、αより幅広い拡張武装に対応できるようになった。そのことから遠距離砲撃仕様をはじめ近接戦闘に特化した仕様など幅広い派生機体が存在するが、標準仕様においてはその機動力を損なわない比較的軽量なマシンガン、ナイフといった小型武装が適宜割り当てられる。

ランバージャック

バルクアームβの派生モデルの一種。MSG純正のパーツのみで構成された実直な機体で、
その機体コンセプトは明確、「対象物を確実に解体する」ことを目的に製造された。特徴的な大型刀剣「スラッガーブレード」は刀身部に碑晶質と呼ばれる希少な素材が用いられており、これに採用されている碑晶質は起動後瞬時に超高温に達する特性を持つ。これは基部にヘキサグラムを装填した状態でのみ使用可能となる機能であり、大型施設を破壊する際に真価を発揮する。
頭部センサーは火器管制よりも白兵戦を重視したモデルを採用し、α型よりも近距離の機動戦に適していると言える。

ランバージャック(樵)というコードネームは不要となった都市建造物を切り倒す姿から名付けられている。 またランバージャックはアンダーグラウンドで密かに行われているバルクアーム同士の賭け試合「レイティングゲーム」のチャンピオンが使用している機体として一部のガバナーに人気のモデルでもある。

脚部にはホバーユニットによる加速で重量を乗せた体当たりを行うために増加装甲(ブルアーマー)を装着し、刀剣を用いずともそのパワフルな戦闘スタイルは見る者を魅了して止まない。

基本的に一対一で行われるレイティングゲームだが格闘武器だけで臨むガバナーは少ない。しかし件のチャンピオンは観客へのアピールとして大型刀剣一本で臨み、チャンピオンの座まで一気に上り詰めた実力者である。そして闘技場で対峙した多くのバルクアームはスラッガーブレードのフルスイングによって両断され、闘技場の壁面へと打ち付けられたのだった。

搭載武器

  • 大型刀剣(スラッガーブレード)
  • アイアンフィスト
  • 増加装甲(ブルアーマー)
  • ホバーユニット
  • 胸部機銃

スラッガーブレード

「ランバージャック」と呼ばれるバルクアームβの派生機体が使用する大型の刀剣状装備。
本来は進攻路確保の障害となる都市建造物を短時間で解体することを目的とした機材であり、対ヘキサギアの格闘戦を含めあらゆる戦闘に用いることは想定されていない。
刀身に使用された「碑晶質」は起動後瞬時に超高熱を発生させる事が可能で、瞬間的に必要となる大容量のエネルギーは基部に装填されたヘキサグラムから得る構造となっている。
このヘキサグラムの装填数によってエネルギー充填率や連続使用時間が変動するが、長時間の連続稼働は「碑晶質」の破損に繋がる危険性があるため装填孔を2基とする事で物理的な安全装置としている。用途の特殊性と「碑晶質」そのものが希少素材である事から製造数は少なく、戦場で現物を目にする事は稀である。
外観や名称が示す通り、対象に直撃させる事ができれば一撃必殺の破壊力を持つが、装備する事すなわち機体重量の大幅増加を意味するため高運動性能の機体とは相性が悪い。
しかしその重量を逆手に取った機体のコントロールや戦術を実行できるガバナーが使用する場合には“圧倒的な力であらゆるものを破砕する”危険で強力な刃となる。
あるレイティングゲームのチャンピオンは一振りのスラッガーブレードのみで頂点にまで上り詰めるという結果を残し、その偉業は長く語り継がれることとなった。

ブルアーマー

ランバージャックの脚部に取り付けられた増加装甲。本来の装甲の上に重ねて装備されるため、バルクアームシリーズの堅牢な操縦殻に並ぶほどの強度を誇り、機動力の要となる脚部の防護を強化すると同時に機体重心を下げる事によってスラッガーブレード使用時の安定性にも繋がっている。
因みに「ブルアーマー」という呼び名は俗称であり、レイティングゲームの格闘戦において広く用いられた、猛牛のごとく“体当たりをぶちかまして”敵を破壊する一種のシールドバッシュのような戦術に由来する。

ホバーユニット

バルクアームβシリーズから両脚部に標準装備されたエアクッション型移動装置。底面の強力なエアフローターによって地表から僅かに浮揚し後部の回転翼から推進力を得るという構造は、平滑な路面上では摩擦抵抗がほぼ発生しないため良好な加速性能を示し、クッションスカートによりある程度の不整地走破性も備えている。化石燃料を使用した時代には非常にエネルギー効率が悪いとされてきたこの方式も、ヘキサグラムの登場以降はその問題も解決されており、これまで長距離移動時は歩行脚による自走ではなく何らかのキャリアーを必要としていたバルクアームに単独での広い活動範囲と高速移動能力を付与する事に成功している。
靴を履くように取り付けられる後付けの外部拡張機器であるため破損した場合の交換が容易であり、α型からの改修や復帰も自在に行える。また、取り外したホバーユニット単体をガバナー用の小型ビークルとして使用する事も可能となっている。

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