ガバナー アーマータイプ:ポーンA1 GOVERNOR ARMOR TYPE: PAWN A1
設定解説
制式名称は「PAWN Advanced 1」。
アーマータイプとは、ガバナーが装備する“強化装甲服”の呼称である。装甲化された外装と人工筋肉に覆われた密閉型の極限環境作業服であるが、従来のものと同様に生命維持装置の機能も内蔵し、結晶炉周辺など汚染区域での長時間活動を可能にしている。
ポーンと呼ばれる初期型が存在し、後の改良型がこのA1である。
元々は歩兵用の高等装備であったが、身体能力の強化や自己完結する各種機能によってガバナーの装備として注目され、人工知能KARMAとのリンク機能などを追加されたA1が開発された。
通常の動甲冑と最も異なる点は、背部コネクタに動力源となる再生型エネルギー資源「ヘキサグラム」を装填して使用し、半永久的な稼働を実現している所にある。
装甲服内側に張り巡らされた人工筋肉繊維にはヘキサグラムが浸透しており、装着者の運動能力を大幅に拡張する。
頭部を護るコンバットヘルムにはカメラアイが搭載されており、その映像が他の情報と統合されて内部のインターフェースに表示される。通信機能によって友軍やヘキサギアに搭載された人工知能KARMAとのコミュニケーションを行う。
アーマータイプは基本的に独立したシステムによって制御され、機械化義肢など外科的手段による人体補修部品とも連携して高度な動作を行う。更に所属部隊に人工知能KARMAが存在する場合はアーマータイプとともにその管理下に統合されることで、より高密度な情報管制を得ることができる。
現在は企業同盟軍「リバティー・アライアンス」によって大量に製造・供給されるポーンA1だが、民生には流通せず、同軍に属しない一個人が入手するのは困難である。
“人機一体”をコンセプトに開発されたポーンA1は、ゾアテックスを発動する「ヘキサギア」と共に戦い抜くためのサバイバビリティーを得た。
激化する戦闘に対応するように変化したヘキサギアの様相に合わせて、ガバナーの在り様もまた変化していった。ガバナー自身も強化された筋力や強靭性なくしては進化した機械についていくことはできなかった。重い装甲よりも敏捷性を重視する現在のヘキサギアは、ガバナーを只の操縦者ではなく、共に戦う兵士であることを求めるのだった。
基本兵装として刀身を振動させ、鋸のように切断する“ハイパー・バイブレーション・ソード”と“アサルトライフル”を装備する。
外観はほぼ変わらないがメーカーによる“マイナーチェンジ”が行われており、人工筋肉によるパワーアシストや各種機能が向上している。
武装
HVS-GZ2 / ハイパー・バイブレーション・ソード
対ヘキサギア用に開発された近接格闘武器。ハイパー・バイブレーション・ソードは刀身を高周波で振動させて切断するソードの総称。ライフルの先端に装着してバヨネットとして使うこともできる。
装甲の薄い軽量型のヘキサギアであればフレームを鋸のように切断することも可能である。GZ2には刀身の中央部に射突機能を持ち、格闘時にはパイルバンカーのように使用することもできる。
AR-17-6 アサルトライフル
連射と単射を切り替え可能な歩兵用の自動小銃。対人・対ヘキサギア用の弾薬を使い分けることができる。基本仕様にストックなどがなく、アーマータイプによる筋力強化を前提とした設計となっている。特に対ヘキサギア用の強装弾は射撃時の反動が大きく、通常装備の歩兵には制御が難しい。