
ガバナー アーマータイプ:ポーンA1 Ver.2.0 GOVERNOR ARMOR TYPE: PAWN A1 Ver.2.0

設定解説
ヘキサギアと共に戦う兵士“ガバナー”が装備するアーマータイプの最も広く普及した形式である。
製造と供給は企業連合勢力「リバティー・アライアンス」が管轄しており、同組織の標準装備となっているほか、連合に参加する企業勢力でも採用されている。
装甲化された外装とヘキサグラム由来の人工筋肉を主として構成され、生命維持装置も内蔵した密閉型の極限環境作業服でもあり、結晶炉周辺など汚染区域での長時間活動を可能にしている。
“ポーン”と呼ばれる初期型から改修されたこのAdvanced 1型は人工知能KARMAとのリンク機能などを追加することで特に第三世代ヘキサギアに騎乗するガバナーにより適合するよう装備の調整が為され、以て戦場で最も多く見られるアーマータイプとなった。
長期間に亘って製造が続けられたポーンA1は、その生産拠点やロットごとに小規模な改良が重ねられ、いつしか初期生産型との部品の共通性すらほとんど失い、“Ver.2.0”と呼ばれるものへと変容していった。人体構造に対する細かな最適化が重ねられた人工筋肉の配置が着用者の動作の自由度を更に高めたほか、装甲デザインも効率化され、総体として同程度の防御力を保持したまま小型軽量化が図られている。携行装備としての“アサルトライフル”“ハイパー・バイブレーション・ソード”もヘキアギアに騎乗した状態での取り回しに優れたものへと更新された。
これらの仕様変更は時間を掛けて少しずつ進行していったが、それらがどのような経緯で意思決定されたものであったのかについては諸説あり、現在は常にガバナーと共にある人工知能KARMAの情報ネットワークが“パートナーの生存”という共通の目的の為に一種の統合意識のような機能を発揮した、という説が最も有力とされている。
“人機一体”をコンセプトに開発されたポーンA1は、第三世代ヘキサギアの発展に歩調を合わせるようにVer.2.0へと姿を変え、苛烈さを増す戦闘にますます順応していったといえる。ガバナーはアーマータイプによって強化された能力や強靭さが無くては進化を続ける機械の獣たちのパートナーで在り続ける事は出来ない。ヘキサギアはガバナーを単なる操縦者ではなく共に戦う兵士として求め、ガバナーは新たなアーマータイプを以てこれに応えたのである。
一方、戦場では曖昧だった戦線が形を成し、群れとなったヘキサギアを備えた大部隊が常時前線で活動するようになっていた。
拡大する戦火は緑の山野を焼き払い、人々が日々を営む都市や集落を荒廃させ、無残な骸を晒す廃墟をすら灰燼へと変えていく。
「人が人である自由を勝ち取るために」
そのスローガンの下に。
武器解説
アサルトライフル
標準的な装備となる携行火器。原設計は非常に古く、国家がまだ存在した時代にまで遡る。
一般に広く流通する弾薬を使い、癖のない使い勝手の良い銃器であることから、正規軍から武装勢力までもが使用していた。現在では企業や一部のヘテロドックスが製造を続けているが、製造元によって性能がばらつくようにもなっている。
長い年月の間に様々なマイナーチェンジやカスタムパーツが作られ、規定や任務内容に支障のない範囲で、ガバナーが自身の特性に合わせてカスタムすることを想定したものとなっている。また、対ヘキサギア用の強装弾は射撃時の反動が大きく、アーマータイプとの併用が前提となる。
ハイパー・バイブレーション・ソード
刀身を高周波で振動させて切断する剣器。アサルトライフルの銃身下に装着して銃剣として使うこともできる。ポーンA1 Ver.2.0の発展と共に洗練・先鋭化していった、その数多ある派生の一つで、主に銃剣としての扱いやすさに重点が置かれている。高周波による切断能力は健在で、パラポーンの装甲程度であれば破壊することが可能である。