設定解説

標準的なアーマータイプ：ポーンA1は極限環境作業服をベースとしたことで高い対環境性能を有するようになった反面、任務によっては不要とされる機能も多かった。
その為、不要な機能を省略した戦闘特化型アーマータイプの開発が始められた。
リバティー・アライアンスの最新軍用アーマータイプの一つである「ローズ」は、優れた格闘能力と隠密性をコンセプトにしている。

女性の装着使用を前提にしており、そもそもの筋力量で男性兵士に劣る女性兵士が扱いやすいよう、ポーンA1の簡略化と装甲材の見直しで大幅な軽量化に成功した。
背部バックパック・コネクタにヘキサグラムを装填するのはポーンA1などと共通しており、装甲内部に張り巡らされた人工筋肉繊維にヘキサグラムが浸透、装着者の運動能力を飛躍的に向上させる。機材の軽量化に対してこの運動能力の拡張はほとんど低下しておらず、小型化によって四肢の自由度も向上したためにポーンA1と比較して近接格闘に特に秀でた攻撃性の高いモデルとなっている。
廃墟など不安定な地形での活動可能範囲も広がったが、代償として完全な密閉式ではなくなり、汚染区域での活動には装備の追加が必要となった。
（後に汚染区域および飛行戦用装備としてのコンバットへルムが開発・対応が成されている。）

他のアーマータイプと同様、独立したシステムによって制御され、機械化義肢など外科的手段による人体補修部品とも連携して高度な動作を行う。更に所属部隊に人工知能KARMAが存在する場合はその管理下に統合されることで、より高密度な情報管制を得ることができる。

火器等各種装備品を含めても総重量が軽い為、多くの小型空戦ヘキサギアと相性が良い。これらの利点から単独または少数で空路を活かした敵地潜入及び破壊工作任務へ従事する特殊部隊での採用が多いとされている。
携行武器として軽量型ブレード、ガンナイフが用意されている。

特筆した機能として小型のディセプション・リピーターを頭部に有し、パラポーンや敵性ヘキサギアの電磁波レーダーによる探知を一時的に攪乱することができる。

武装

ディセプション・リピーター

敵の捜索用や火器管制用レーダーによる探知を妨害することが可能。あくまでも自身の位置を欺瞞する機能であり、友軍まで含めた敵からの探知を妨害する機能は無い。

軽量型ブレード　（ライトウェイト・ブレード）

標準的な近接格闘武器。ヘキサギアへの使用は想定されておらず、軽量を活かしてガバナーの装甲隙間を狙った斬撃用に用いられる。

ガンナイフ

CQC/CQBに特化した小型ハンドガン。
下部にナイフを装着しており、アーマータイプによる格闘戦の衝撃や負荷に耐える堅牢な設計となっている。ハンドガン自体はリバティー・アライアンスの標準的な装備品の一つだが、ここまで近接格闘に主眼を置いたモデルを携行することは珍しい。