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MECHANIC 機体情報

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ボルトレックス VOLTREX

機体解説

アークライン・バイオメカニクスが全地形適応性を目指して開発した汎用型ヘキサギア。
ハイコストで減少傾向にある重装甲・二足歩行の第二世代型ヘキサギアを代替するものとして登場した。ゾアテックス発動時は二足型でありながら、高度な機体安定制御と各種走査機能によって不整地や高低差の連続するような地形でも安定した自立・歩行が可能となる。射撃プラットフォームとしても高い信頼性を持ち、ゾアテックスに対応した機体としては従来の陸上戦闘兵器に比較的近い特徴と言える。
周囲の各種部隊との連携にも対応しやすく、現状では集団運用に最も適した機体でもある。
内部フレームの一部に共通ユニットを使用した「ボルトレックス」と「ロード・インパルス」は同時期に開発が行われた兄弟機ともいえる関係で、機動力や運動性を重視する「ロード・インパルス」の火力面を補完する運用を想定していた。「ロード・インパルス」と比較した場合、「ボルトレックス」はその搭載兵装の多さと運用方針から機動力では劣るとされる。

主武装は2門の「超小型プラズマキャノン」だが、その他にも中近距離に対応した兵装を備えており、中距離以内での万能性は状況を選ばない。元々の仕様にない兵装の装備にも比較的柔軟に対応可能で、任務内容によって多くのバリエーションが今でも生まれている。

性能とコストのバランスが優れた機体の一つとして「リバティー・アライアンス」の多くのガバナーに期待されていたが、現在稼働中の機体の多くは軍産複合体MSGが擁する最大の軍事機関「ヴァリアントフォース」によって運用されている。
これはアースクライン・バイオメカニクスがボルトレックスの開発過程を終了し製造へと移行するにあたって、他企業の保有する工廠へ委託せざるをえなかったことに起因する。MSGが人工知能「SANAT」の下で様々な侵攻を開始した際、この企業は初期の電子戦を防御できなかった。瞬く間に工廠を含む全ての施設、都市基盤の管理システムが制圧され、地域ごとあらゆる音信が途絶えて人類社会から断絶していった(当時、こういった事例は決して珍しいものではなかった)。この時、ボルトレックスは稼働状態にあった機体だけでも100機以上、製造ライン上の部品も含めれば600機分はあったと言われている。加えてゾアテックスに係る技術も流出し、今次の武力衝突が誰の予想も超えて膠着する要因ともなった。

ボルトレックスに搭載されていた機体制御用人工知能「KARMA」はかつてのガバナーのデータを抹消され、人工知能「SANAT」の支配下にある。
件の企業に納入されていた「KARMA」の数量には限りがあるため、以後は「SANAT」が一定権限を付与した代理体もしくは直接遠隔で機体を制御していると思われる。

搭載武器

超小型プラズマキャノン

脚部上面に搭載された高火力なプラズマ兵器。
プラズマ兵器とはヘキサグラムのエネルギー供給力によって実現した兵器体系の一つであり、周辺の大気を圧縮・プラズマ状態に移行させ、電磁誘導により加速し射出する。ボルトレックスに搭載されたものは極度に小型軽量化が図られたものであり、他の多くの性能を犠牲にしているが、それでも装備寸法からすれば破格の破壊力ということになる。
機体本体とは独立したヘキサグラムを使用する為、エネルギー消費による機体への影響は無い。脚部の運動とは別に左右旋回・仰俯角を取ることができ、全方位に射線を指向できる。
MSG「ヴァリアントフォース」接収後に仕様が見直され、射撃可能回数と連続射撃能力の大幅な改善が確認されている。

アンクルブレード

脚部に備えた白兵戦用の装備。近距離での格闘戦や障害物の啓開に使用される。
ビークルモード時は展開して使用することもできる。

テイルブレード

機体後部のフレーム内に格納された打撃・斬撃装備。
展開、伸長して周囲の敵を薙ぎ払う他、旋回行動のバランサーとしても機能する。ビークルモードでは主に背面への攻撃に使用される。

グラップルカッター

右前腕部を構成している圧断装置。ワイヤーカッターのように鉄条網を啓開するなど多目的で使用される。
作戦用途に合わせて両腕部をグラップルカッターに換装した機体も存在する。敵機のフレームおよび外装を破砕することもできるが、間合いが狭い為に攻撃手段としてはあまり使用されない。しかし“物体を自在に保持して移動できる”機能を持ったパーツとして、現地改修を行うガバナーや工兵部隊には重宝されている。

オートマチックグレネードランチャー

左前腕部を構成する旧世代から使用されている大型の自動擲弾発射器。用途に応じて弾種を選択できる。通常の榴弾や散弾の他に治安部隊向けにゴム弾やガス弾を発射できるタイプもある。

ヘッドブレード(トマホーク)

正面からのヘキサギア同士でのぶつかり合いを考慮し取り付けられた斧型ブレード。

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