SPEC

機体解説

強襲作戦「ベンケイ」開始。この作戦でLAの連中に目に物を見せてくれる。世界にタイヤは不要なのだ。



この機体の最大の特徴は4基の浮遊装置、フライディスクである。
レイブレードインパルスの脚部グラビティコントローラーの機能を強化、範囲拡大をしたフライディスクは内部のヘキサグラム3個分のエネルギーを使い機体を地面から数メートルの高さに固定、さらに他の推進装置を用いずに従来機の倍以上の高速移動を実現した。
その安定性、静穏性、移動速度は従来の如何なる移動装置、浮遊装置にも引けを取らない。

しかし、1基に対する製造コストの高さや既存のどれとも違う操作方法の複雑さで研究は中止。
これに腹を立てたガバナーこと研究員はLAを離脱し、研究成果の本機を持ち逃げ。
現在は研究中であったこの機体とともに砂漠地帯の廃棄された地下研究所で実験（スピードレース）を繰り返している。

本機の武器は異様なまでの静穏性と機動性である。また機体両脇に装備された多目的チャフグレネード（これも研究中だった物を無断で持ってきた）を用い、砂漠地帯を通るMSGやLAの補給部隊を煙幕と砂煙に隠れ奇襲し物資を強奪している。
現在この機体が装備している武装の8割はそうした強奪品であり、2割は出所不明の闇市場品である。

普段戦闘が発生した際は一切かかわらないが、今回はオールイン・ジ・アースの進行方向に実験場（レース会場）が含まれており、実験場が荒らされないようにオールイン・ジ・アースの進行方向を変える目的で参戦した。
あわよくば火事場泥棒でパーツを手に入れたり、LAの連中を見返そうというほんの少しの欲を持って。

かくして、雑多な銃弾は4足形態時のフライディスクの力場で逸らし、多目的チャフグレネードで電子的、グレネードの爆発による砂埃で物理的に目くらましを行い、煙の中を高性能レーダーで目標を確認しながら突っ込み機体両脇に増設された簡易レイブレードでオールイン・ジ・アースの脚部をすれ違い様に一閃（内部フレームが見えるまで往復斬）、その後VICブレードで敵AIを汚染。
進路を変えるか、可能ならばLAに引き渡し恩を売る。
元研究員とは思えない頭の悪い作戦「ベンケイ泣かせ」が始まるのだった。

なおこのガバナーがLAを抜けた後MSGに入らなかった理由は「俺は生身で風を感じたいんだ」と言うものだった。
そんな理由により、本機には元のブロックバスターにあった風防が取り外され、ガバナーは常に風と砂塵と体を掠る銃弾を生身で感じることができるようになった。

BATTLE POINT

作品応募動機・コメント

枯れ木も山の賑わいと思い応募しました。
オールイン・ジ・アースに踏まれたい。