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MISSION 02 GOVERNORS ミッション 02 魔獣追討 参加者

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シャープフェザー ”MSGヴァリアントフォース山岳猟兵小隊”

SPEC

TYPE 高敏捷空挺奇襲タイプ
SIZE Standard HEXA GEAR class
WEAPON ワイヤーカッター
超小型プラズマキャノン×2
グライダーブレード×2
蹂躙爪×2
テイルブレード

高性能視覚センサー
フッククロー
フェザースラスター
抵抗増加装置

KARMAないしSANAT代理体
PARTS ヘキサギア:
ボルトレックス
モーターパニッシャー
ブースターパック001
ブースターパック002
EXユニット001

MSG:
キラービーク
インパクトエッジ
フレキシブルアームA
フレキシブルアームB
ジョイントセットB
エクスアーマーB
エクスアーマーC
ナイフセット

出演:
パラポーン センチネル

機体解説

SANAT:データ読み込み中
SANAT:ログ展開
SANAT:戦闘記録評価開始


作戦参加ログ1日目
・新規ダウンロード:技能:山岳戦技能
 今回の参加作戦は撤退中のリバティーアライアンス部隊を襲撃する任務である。予測される進行ルートである渓谷エリアへ空挺降下し、航空部隊の攻撃に応じて敵陣地を強襲することが作戦要綱である。
 新たにダウンロードした山岳民族出身の情報体から抽出した技能データを駆使して降下地点から攻撃地点を目指す。今回の作戦に向けて新たに支給されたヘキサギア、シャープフェザーでの訓練も終え、我々は意気軒昂である。作戦遂行を目指し、全力を尽くす所存である。

ログ2日目
 降下から1日、ビークルモードでの渓谷エリアへの進出は順調そのものである。アライアンス部隊襲撃の任務も、容易く達成できるであろう。
 定時連絡によりリバティーアライアンスは確実に渓谷エリアを通過すると報告を受けた。ここから先は乗機のゾアテックスを駆使して未踏のルートを通過し、攻撃地点を確保する。

ログ3日目
 行軍の最中、落伍者が生じた。奇襲作戦のために少数部隊である我々にとっては手痛い損害である。
 渓谷エリアを行軍するにあたり、現地住民の生活圏を避ける必要はあったが、そのような場所が行動に向いていないことは自明の理であった。この点を過小評価したのは山岳戦技能の不足というよりは、パッケージされた技能への過度の信頼が原因と言えよう。救助に関しては民間のものは見込めないので、自軍に要請しつつ先を目指す。
 しかし、負傷者を乗せて後退する機体の視線に何か違和感があったのはどういうことだろうか。奴がガバナーを凝視していたのは自分の担当者だからだろうか。

ログ4日目
 落伍者が続く。現地民はリバティーアライアンス勢力駐留に呼応してパトロールを強化している。出発時の交戦規定では現地民との接触が禁じられているため我々は迂回を余儀なくされ、結果として過酷な進軍ルートを取らざるを得ない。
 しかしそれ以上に、我々に配備されたヘキサギアであるシャープフェザーのゾアテックスが、どこか我々を試しているような気配を感じる。落伍者の一人は、退避行動中に振り落とされたように私には見えた。
 ――感じる、とはどういうことだろうか。私はパラポーンだ、感覚器官は喪失している。情動を司る脳領域も。しかしここまでの過程の中でアライアンスや現地民、さらには我が部隊のメンバーから意図や思考……とにかく無形のものを感じずにはいられない。それはAIを積んだヘキサギアからも。むしろ、こいつらの反応がそのような感覚の原因のようにも思える。
 無駄な思考にエネルギーを費やしている…・・。極限環境がもたらすストレスの影響だと信じたい。願望というのも、私が本来持ち得ないもののはずだが。


・新規ダウンロード:情報

《シャープフェザー

 ヘキサギアの普及は、その半ばから「歩行する兵器」の普及の歴史でもある。過酷な地形にも対応した陸戦兵器、特に第三世代ヘキサギアの登場と時代の流れは局地戦、ゲリラ戦への偏重を加速させていった。
 しかし陸戦兵器は陸戦兵器である以上、地形から機動力への影響をゼロには出来ない。砂漠、湿地……そして山岳地帯。ヘキサギアがそれぞれの個性を際立たせていく中、地形への適応力強化は常に求められ続けていた。

 シャープフェザーは、MSGヴァリアントフォース山岳部隊が運用する高敏捷空挺ヘキサギアである。同軍の第三世代ヘキサギアであるボルトレックスの山岳地帯適応を目的としてた機種であり、大幅な軽量化が施されている。これはMSGにヘキサギアアセンブル案としてアーカイブされた機種、奇襲戦ヘキサギア〈スイフトローバー〉を参考にしたアセンブルである。
 スイフトローバーに装備を追加した機体であるが敏捷性の低下は少なく、接地面積を抑えながらも高い姿勢制御能力で急斜面などでの活動も可能とする。100メートル級の跳躍・滑空能力を持つため航空ヘキサギアからの空挺降下、高速展開能力を発揮し、第三世代ヘキサギアとしてのスペックを不安定な地形でも活用できる。
 しかし本機のゾアテックスにより付与される獣性は捕食者として非常に活発かつ好戦的なものであり、技能の付与が可能なパラポーンや第三世代に適応したベテランガバナーでも扱いは困難であるとされる。重武装化による運動性へのデチューンや単純な攻撃力強化により扱いを簡便にしようとするガバナーも多いが、そう言った行為は機体強化には繋がるが、本機の特長をスポイルすることでもある。
 本機をその始祖の形態のまま運用できるガバナーは少ない。それはこの機体の欠陥か、人類の力不足か。少なくとも、SANATは自軍での本機の運用を継続している。

武装
・頭部:ワイヤーカッター
 障害物の多い山岳地帯、森林部での高速機動時の安全性確保に加え、第三世代機対策として多用されるトラップを突破する意味で装着されている。ビークルモードでもガバナーに向かう障害物を排除する。
 基部強度の関係から対装甲目標には用いるべきではない。しかし軽装甲のガバナーが相手であれば、機体の運動エネルギーと合わせて致命的な威力を発揮し得る。

 :高性能視覚センサー
 高速運動する機体に必要とされる情報を収集することを主目的とした光学センサー。機体の主要索敵機能。
 機体が高速で機動することから本機の外部情報入力系は時間分解能を高く設定されており、さらに処理速度も非常に高速である。このことが運用の難しいゾアテックス性質に影響を与えているのではないかと指摘されている。また、同様の問題は他の極高機動第三世代ヘキサギアにも当てはまるのではないか、とも。

・胸部:超小型プラズマキャノン
 第二世代クラスの重装甲目標を撃破する際に用いる。運動性に出力リソースを割り振っているため速射性などの運用効率は低下しているが、機種はボルトレックスのものと同一。
 敵に重装甲機体が確認されない場合は撤去や、軽火器への換装も行われる。

・腕部:グライダーブレード
 腕部に一際目立つ本機のメインウェポン。高い機動力を発揮しながら左右に展開し、敵ヘキサギアに騎乗したガバナーや武装部位へ致命的な一撃を与える。
 跳躍滑空時のスタビライザーとしても機能するが、翼断面構造ではなく揚力を発生させる機能を持たない。

 :フッククロー
 腕部先端の小型クロー。山岳行軍時などにハーケンとして機能する。
 運動性に優れる腕部に装備されていることから対ガバナー兵装として用いられることもあるが、直接的には戦闘に向かない。

 :フェザースラスター
 ブロックバスターなどでも使用されている非燃料依存式の推進機関。しかし小型なものであり、本機が軽量な機体であるとはいえ飛行を可能とするほどの推力は発揮できない。機体自身の跳躍を空中でサポートするための装備となる。
 跳躍軌道を柔軟に変更できるという点が本機の強みでも大きなものであると同時に、本機の運用難度を高める一因となっていると言えよう。

 :抵抗増加装置
 肩部から腕部にかけて装備された空気抵抗制御装置。空挺降下時のダイブブレーキや、スラスターとの組み合わせでの跳躍軌道変更を可能とする。特に全て展開した場合の制動力はパラシュート無しでの空挺降下を可能とするほどである。

・脚部:蹂躙爪
 原型機と同型状のスパイク。高い運動性を誇る脚部と合わせて、敵ガバナーへの「踏み荒らし」による致命的な刺突攻撃で恐れられる。また本機の場合は山岳行軍時のハーケンとしても機能する。
 第三世代ヘキサギアの形式が概ね安定して以来、露出した搭乗ガバナーへの攻撃は対第三世代機戦術として広く採られるプランとなった。しかし計算上の効果とは別に、実戦において「可能な限り省エネルギーで最大の効果を得る」このタイプの戦術を実行できるガバナーは考案者の想定よりも少なく、単純な射撃・爆風兵器が好まれる場合が多かったという。
 しかしそれでもこのような武装が運用されるのは、「ごく稀」に報告される「一騎当千」の事例が鮮烈な結果を残すことが原因に他ならない。

・尾部:テイルブレード
 機体系譜のルーツとなるボルトレックスから受け継がれた装備。スイフトローバー系統ではバランサーとしての趣が強いが、本機の場合さらにその形状を活かしエアブレーキや操縦翼の一つとしても機能する。その場合人為的な操作よりもゾアテックスによる制御が為される場合が多いが、本機を乗りこなすガバナーはこの装備すら使いこなすという。

・ビークル形態
 トライクないし三輪バギー様の形態を取る。蹂躙爪を除く武装をそのまま利用可能だが、装輪車両の運動性ではゾアテックス時ほどの運用性は発揮できない。舗装されたエリアへの進入時や、ゾアテックス形態では負担が大きい長距離行軍時、プラズマカノンの安定した射撃を求める場合に変形する。
 構造上、旋回は駆動輪である後輪の回転量に差を生じさせて行うため、超信地旋回が可能。グライダーブレードを展開した状態でスピンを行うことで多数の歩兵を攻撃することも可能だが、ゾアテックス時の蹂躙爪攻撃に比べて使用できる状況は限られる。
 変形時に脚部を折りたたむ都合上、ゾアテックス形態への高速変形時に大きな跳躍が可能で、この点は本機のゾアテックス時の特性とマッチしている。


 疑似有機的機体制御技術であるゾアテックスは、旧時代には実現困難だった兵器概念を数多く実現していく。本機の「跳躍する高機動陸戦兵器」という概念もその一つである。
 しかし加速する戦いの過酷さは、運用する人々の適応や発想を置いて行きかねないものだ。人と技術とがせめぎ合い、ともすれば淘汰が行われているとも取れるこの時代に、数多の獣の様相を持つ第三世代ヘキサギア達は何をもたらすのだろうか。
 本機のゾアテックス形態は、かつて地上を支配した生物種が別のフィールドに進化を遂げる過程に存在した生物をモデルにしているという。結果的にその生物の血脈は途絶えつつも、同じフィールドを選択した後続達が次の時代に繁栄したという事実がある。
 滅びに瀕しているこの時代とそこに生きる人々を、滅びながらも時代を繋いだ生物を再現した本機のAIはどのように見ているのか。それが本機のゾアテックスの過酷さの正体なのではないだろうか。
 そしてもし、そんな機体と人騎一体の境地に至るガバナーが存在するとすれば、その人物はどのように定義されるべきなのだろうか。

〈未登録組織・廃棄施設回収データログ
 ジェネレーターシャフト 補助・未評価データバンク収蔵〉》

(データ破損領域をスキップ)

ログ(データ欠損)日目
 行軍の過程で、落伍者は隊の過半数を上回っ(データ欠損)この渓谷の地形は過酷なものであり、パッケージされた技能……デジタルな知識では突破できない要素を多分に含んでいた。
 現実空間と、我々パラポーン……情報体が属するデジタルな空間とのギャップは克服し難い問題であると(データ欠損)。情報体への変化による人類の存続と、その後も続くこの世界のことを考える……。このギャップを回避するために人類が電脳空間に引きこもるとすれば、それは人類の生存と言えるのであろうか?
 私の機体に搭載された(データ欠損)はその点への考察は語らない。しかしゾアテックス時に発揮する獣性……もはやこの世界に存在しない生物の意志を(データ欠損)たものからは、何かを感(データ欠損)にはいられない。
 明日、友軍に合わせてアライアンス部隊への攻撃を行う。そのカオスの中で、私自身が下す判断が私への道標となる。そんな気が(データ欠損)。そしてこの気付きのために、私の機体はここまで私を落伍させずにいてくれたのではないか?
 (データ欠損)はいつも通りの返事を行うばかりだ。しかし今私は、その背後にいる……ゾアテックスの意志、私と(データ欠損)とは別にいる第三の意志を感じている。それが問いかけているならば、私はそれに挑みたい。
 ――私はアライアンスと戦いに来たはずなのに、何に挑戦しようとしているのだろう。この作戦での思考内容はバックアップに適用すべきではないノイズかもしれない。判断は……生還後の情報体統合時に行おうと思う。
 しかしふと思い出すのだ。私が生身の肉体を持っていた頃、私はこのような答えの出ない問いに(データ欠損)
(データ欠損)
(データ欠損)
(データ欠損)


SANAT:ログ終了
SANAT:情報体ロールバック認可
SANAT:データ格納

BATTLE POINT

Mobility 機動力・運動性能
80
Offensive Power 火力・有効射程性能
50
Defense Capacity 装甲・耐久性能
20
Battle Endurance 継続戦闘能力
40
Search Capabilities 索敵性能
Special Abilities 特殊技能
80
TOTAL 総合ポイント
310

作品応募動機・コメント

始祖鳥型です。飛びませんが跳びます。そんな奴です
前回MISSION時のスイフトローバー(https://hexa-gear.com/mission_01_governors/1973/)をベースにした機体なので恐竜から鳥への進化を擬似的に再現できていたりして――。いや、実際は顔とか各部を一新して「全然別の機体だわ!」と言われるようなものを目指していたんですが、仮にも一度自分を満足させた機体からのさらなる変化というのは難しいものですねと実感したり。トンボの方はそうでもないんだけどなあ……。
「こっちも羽つけたわい!」ということでグライフの向こうを張っているということで一つ。武装ギミックに加えて肩が上がるようにする構造には結構手間がかかったんですが、見た目にはそんなに現われていないですね。肩周りのブースターパック002のパーツはエアブレーキ……というか「ダイブブレーキ」と言えば本機の意図するところをわかって頂けるかと。

 設定面としては人類とパラポーン、KARMAとSANATという対立関係に対して、ゾアテックスという側面から見るとこの二勢力以外の存在が見えてくるような、という感覚を元に、「今次大戦は実は第三世代機という擬似的な獣と人類との生存競争でもあるのではないか?」という思いつきを膨らませてみたものです。
 始祖鳥は今の鳥とは少し違った消えていった系統でもありますし、そういうものや実在しない幻獣やキメラも跋扈する戦場において、彼らとの人騎一体を求められるガバナーとは? なーんて、投げっぱなしの問いかけをしてみたり。
 なぜSANATはこのシャープフェザーを操ったガバナーの記憶を差し戻したのか。真実に触れたからか、妄想に取り付かれていると判断したからか。答えはSANATしか知らんということで。

GOVERNOR DATA

COMMENT

気付けば結構長々と居座っているクチかもしれない
でも自分のパーソナリティなんてどうでもいいからうちの子を見ていって下さいまし

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