SPEC

機体解説

機体解説
　ホーランドの追加パッケージや弾を格納している。格納といってもパッケージがかさむ為、１パッケージしか積めず一部は屋根の上に装着している。
　緊急時には利用することもあるがパッケージは基本、ホーランドの為に温存している。
　現在、ホーランドのパッケージは砲撃強化と黒因幡とホワイトアンゴラの３種類となっている。
　ホーランド同様高水準の技術が惜しみなく使われている為、非戦闘用だがそこそこの戦闘力を持つ。だがメインは電子戦と、ホーランドの戦闘地域の中継地点の帰路の安全の確保である。
　ホーランドに対してそこまで大きい機体ではないので、ホーランドの換装の時にはだいぶごちゃごちゃした感じになる。

操縦者　ハヤセ　フタバ
　リバティー・アライアンス開発部門特別主任。ぶっ飛んだ発想をした他の開発メンバーを収める立場だが、当の本人もどこか頭のネジがおかしかったりする。担当はホーランドやそれに関する装備の開発、整備である。
　彼が主導となって開発したものは自身でネーミングしている。時たまそれを自慢するところがある。
　兄のカズキとは仕事で会うことはほぼ無かったが、彼がホーランドのガバナーになった事で頻繁に会う事となった。その為会話の6割がオタクトークだったのが3割に減ってしまったのを少し残念に思っている。
　だいぶ兄の事を信頼しており、それゆえの期待を兄にかけている。かけられている本人はモチベーションの一つとしてそれを受け止めている。
　どこか気取った喋り方をするが相手を見下しているわけでは無く、開発者っぽい振る舞いをしようと頑張っていたら結果こうなってしまったのである。
　基本、戦場には出ないがラピッドキャリアを遠隔操作する事で後方からの支援を行う。

・STORY
「さて、と」
　開発室に戻って来たはいいが、これから何をしようかと考える。ミッションについてはもう兄にデータを渡すところまで終わっており、ミッションまでの時間を考えると開発に没頭する事も出来ない。
　とりあえず自分のデスクに着いたところで、広報から届けられた映像記録用のディスクを見つける。
「そういえばあったな。こんなの」
　余ってるから。と兄から渡されたものであった。内容は大体の予想がついたが、まあ念のためと再生してみる。
「やっぱりそうか」
　ホーランドのKARMAであるロップの新作ミュージックビデオであった。衣装も黒因幡バージョンとなっており、ひと月前の兄の努力が垣間見えたと同時に、リアリティ監修としての自分の腕に満足した。
「これを新型ジャマーに使ってみるか」
　過去に数回、ウイルスとして利用するたびにロップに怒られてきたが、実体もなく可愛い為恐るるに足らず、今回も懲りずに利用する。サクッと転用し黒因幡パッケージにインストールする。
「兄さんなら存分にその性能を発揮させてくれるだろう」
　スケアクロウ乗りだった頃から彼の戦闘データを記録している為、その言葉は客観的にも正しいと言える自信を持っていた。
「……それ、何ですか」
　後ろを振り向くと、カズキの長電話に段々と飽きてきたのであろうロップが立っていた。
「やあ。ロップちゃんならこれで敵も魅了できるかなと思って転用したのさ」
「またそんなこと言って。懲りないですね」
　そう言いながら水面下ではデータの削除を行っていたが、フタバが予めプロテクトをかけていたため失敗する。電子戦にも長けていた彼女であったが、フタバの方がまだ一枚も二枚も上手であった。
「今回も僕の勝ちだね。次の機会には期待してるよ」
　張り合っても無駄だと判断した彼女は、むう。と頬を膨らまして帰って行った。多分兄さんにジャマーを使わせないよう頼んだのであろう。
「あーあ。僕もああいう妹分が欲しかったな」
　兄さんが夢中になるのも分かる。と思いながら一つのファイルを見る。そこには兄が弟のためにわざわざ作ってくれた美少女３DCGモデルが入っていた。

BATTLE POINT

作品応募動機・コメント

　ホーランドについての設定を練っていたら、これは強力な後ろ盾となる機体がいるな。と思ったで作りました。弟君も同時に思い浮かんできました。