SPEC

機体解説

独自の運用性と性格からガバナーに高い性能を求めるデモリッション・ブルート（以下ブルート）をより扱いやすくすべく、VFが再構築を行ったキメラアダプト。結果としてブルートから強暴性を抑えられたばかりか更なるパワーとトルクの向上が図られたが、代償として機動能力が無視できない程に減少している。

機動性と引き換えに得たパワーはブル・タスク最大の特徴であり、それは積載猶予にも生かされている。本機が重装甲であることを鑑みれば絶対的に遅いとはいえ移動速度は破格とも言え、更なる重装備も可能なペイロードを有している。ブル・タスクはこれにより機動力よりもパワーを求められる最前線での攻城戦から真逆の超遠距離砲撃までもこなせる重装甲万能型ヘキサギアの地位を確立したのである。
また、最も特徴的な頭部装備のテンタクル・ノーズは戦闘だけでなく工作作業にも重宝され、工兵としても注目されている。テンタクル・ノーズは重機にあるまじき可動範囲を持ちながら先端装備の換装によりあらゆる局面で活躍の場があり、民間事業にも活用されることさえあった。

制御系はブルートをベースにしている上、先述の抑えられた強暴性によってSANATの制御・ゾアテックス発現も更なる安定性を見せている反面、何らかの外的要因（生物で言うところの心理的ストレス）が蓄積されると大暴走を起こす欠陥を抱えている。通常ではどのようなガバナーであろうと意のままに操れるほど従順ではあるが、酷使が積み重なって発現される激怒は見境なく破壊の限りを尽くし、複数の区画を滅ぼしたことさえあった。（現在はSANATによる自制プログラムや緊急停止用の自爆機構といった安全設備が備えられている。）VFはこの深刻な危険性からSANAT代理体を含めた完全破壊処分を下したが、民間事業でも貢献していたことから多くのガバナーが破壊処分反対の署名活動を行い、その代表ガバナー「ティーゾ」が自身の愛機として登録された。

このような経緯があって以降、ブル・タスクはティーゾに特段の信頼を寄せており、彼のためであればいかなる任務にも全身全霊で取り組む。戦闘から民間までの幅広い活躍とユーモラスなビジュアルから数多くのガバナーに愛されており、ブル・タスクもまたそれに応えんと躍進を続けている。

なお、本作戦では本機が戦闘と作業の両立が可能であることを活かすべく、ティーゾが使い慣れた兵器と戦闘以外の作業に活用できる装備がチョイスされている。



ガバナー「ティーゾ」
VF戦闘部隊に所属するパラポーンのガバナー。ヘキサギアの操縦技術に長けており、「この体の方が操作しやすい」という理由で飾り気のないセンチネルを愛用している。
以前よりブル・タスクの搭乗経験が最も長く、本機のSANAT代理体の心理を見抜いた第一人者である。多種多様なヘキサギアを乗りこなしていたが、ブル・タスクから「何か」を感じたことから一際愛着をみせるようになった。


「ブル！今回頑張れば全身のヘキサグラム交換してやるからな！今度は新品でしかも純正品だぞぉ」
<はいっ！ティーゾ！ぼくもいっぱい頑張ってみんなを幸せにします！！>

<それに…ぼくみたいな悲しい実験機がつくられないようにしないと>
「……ああ。こんな戦い、早く終わらせないとな」

BATTLE POINT

作品応募動機・コメント

「バルクアームの操縦殻を活かした組み換えをしたい」と公式ブログ様を参考にさせて頂きながら自分の中でうまくまとめられたと思います。特に「お座り」のような降着機構がお気に入りです！
塗装も実機にありそうな感じを出しながらキャラクター性を両立させられることを目指しました。