インパルス・レイフ《ブラックマンバ》
SPEC
TYPE | 電子戦・強行偵察型ヘキサギア |
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SIZE | Standard HEXA GEAR class |
WEAPON | ○搭載武装 『サジタリオmk.3超電磁狙撃砲』 40mmの実体弾を使用する高精度のレールガン。 ブロックバスターのレールガンと類似した性能を誇るが、本武装は特に本体の軽量化、単発火力、精度を重視した設計がされており、その初速は戦車砲の翼安定徹甲弾と同等のレベルを誇る為、擬装した本機からの初撃を躱す事は困難である。問題は高過ぎる初速から従来の40mm弾頭が使用出来ず、肝心の専用弾頭も未完成の為、貫通力は高いが威力に劣るハイ・タングステン製のHVAP弾しか装填出来ない点にあり、加害力の問題から正確に相手の弱点を射抜く必要がある。また小型化の影響から最高出力での連続発射は不可能で、若干のチャージ時間が必要になる等課題も山積である。 『アクティブデコイ』 超小型の信号発信機とレーザー照射装置から構成される撹乱用の装備。腰部のフレキシブルマルチランチャーに複数発が搭載されている。 具体的には友軍の偽装IFF信号を発信する発信機であり、敵機のレーダー上にはこれが『機体』として表示される。照準用レーザーの照射装置も搭載しており、これで敵の注意を引きつける事も可能。発射された弾頭は着弾時に吸着する性質を持ち、敵に貼り付けて誤射を誘う、デコイの上に機体をホログラムで投影する事でより高度な欺瞞を可能とする等変則的な戦術が可能になる。 『フレキシブル・マルチランチャー』 機体腰部に装備されている多用途ランチャー。自由度の高いアームの先端に装備されている為、あらゆる地形、状況で使用する事が可能。弾種は主に前述のアクティブデコイとその他ストロボ閃光弾、スモーク弾を数発ずつ搭載している。 『ハイディングブレード』 前脚に装備された小型のレーザーブレードで、接近された際のカウンターとして装備されている。装甲材すら易々と切断する威力を持つが、リーチはかなり短く、レイブレードの三分の一も無い為積極的な格闘戦には向かない。しかし、出力の割に消費電力が少なく、また使用時の発光も最小限に抑えられている為、本機の特性を生かして相手に気付かれずに接近し、急所に対して一撃を見舞う等、戦術次第では有効な武装である。 『〈ツヴァイヘンダー〉対物爆薬』 後述のステルスクローキングプレート裏面に装備されている大型の爆薬で、本来は機体相手に使う物ではない。本機に搭載されている物は無線起爆装置、接触信管を組み込まれている。敵大型機への投擲、及びトラップとしての使用を想定している。 【特殊兵装】 『〈メデューサ〉戦術電子戦ポッド』 偵察機用に新規開発された複合電子兵装。FFIW社のみならず、複数の企業により共同で開発が行われた。 ポッドを装備する事で通信能力の強化、広域ECM機能の追加に加え、karmaの回路に接続する事で他のkarma搭載機に詳細な偵察情報を共有する事も可能となる。 これまでの電子戦ポッドと決定的に異なるのはジャミングの周波数にヘキサグラムの共振波形を利用している点で、これは電子的防御が困難な特殊波形を生み出すと共に、出力を急激に増幅、解放する事でEMPの様な高圧パルスを発生させる特性を持つ。 『ホログラフィックプロジェクター』 両肩に装備された最新鋭の映像投影技術による次世代カモフラージュシステム。周囲の風景をスキャンし、それをホログラムで自機の周囲に展開させる事が可能。周囲の赤外線や熱量を探知し、ホログラムに反映することで電子的な欺瞞にも完璧に対応している。偽装のみならず、インプットした3Dモデリングを投影する事も可能で、架空の機体を出現させ、敵を撹乱する事も可能。自機から離れた場所にもホログラムを展開できるが、その場合被発見率が上がる。このプロジェクターはアームで接続されている為、あらゆる方向にホログラムを展開出来るが、問題は周囲の風景を投影出来る限度角は片方約150度程度であり、全周を完璧にカバーする事は出来ず、自機の位置取りには注意が必要。また大きな電力を必要とする為、これを使用したまま移動する場合、攻撃等の電力消費の大きい行動を行う事は出来ない。更に、この装備を使用するには機体側の高度な演算処理が必要不可欠であり、並みの処理能力を持つ機体が使用する事は不可能である。 『ステルスクローキングプレート』 ホログラフィックプロジェクターを始め、本機の機体各部に装備されているプレート。後脚に装備されているプレートの裏面はラックになっており、各種装備をマウントできる。表面を電波吸収塗料でコーティングし、プレート自体も新開発のカーボンに似た電波吸収素材で構成されている為、敵のレーダー波を吸収、構造材内で乱反射させる事でレーダーに探知されにくくする効果がある。 かなり軽量であり、大きさの割に機動性に影響は少ないが、この素材自体製造に非常に手間が掛かり、研究中の希少な素材である為とんでもなく高い。その為機体全てをプレートで覆う事は出来なかったが、それでもレーダー上の反射面積は大き目の金属片とほぼ同程度である。この装備に防弾効果はほぼ無いが、HEAT弾頭に対してシュルツェンの役割を果たす事で威力を減衰する効果が期待出来る。 『マニュピレイト・テイル』 元々の機体に装備されていなかった為、ヘルガが自ら追加した『尻尾』。ロードインパルスのものと違い、戦闘中のハードな仕様は想定されておらず、主にマニピュレータとしての運用を主眼に置いている。しかしその分軽量であり、機動力に影響を与えにくい。 また、演算能力強化の為に犠牲になった獣性を多少補う効果もある。単純な装備だがそれ故に使い勝手が良く、ヘルガお気に入りの装備。 『メデューサの目』 電子戦ポッド「メデューサ」の特性を応用し、圧縮した電磁パルスを前方に放出、効果範囲の機体の位置を把握しつつ電子機器に軽微な障害を与える機能である。通常の機体であれば大したダメージにはならないが、この装備は熱光学迷彩やディセプティション・リピーターにも不具合を発生させる為、これを使用する機体にとっては大変脅威となる。しかし当然このパルスは味方にも有効である上効果範囲も800mと短く、使用するには機体の駆動に不具合が発生する程の大電力が必要である為、使い所の見極めが重要となる。 ガバナー 『アーマータイプ:ブラックリリー』 ヘルガが着用するローズ系統の最新型アーマータイプ。 汚染区域での作戦行動や前線での偵察活動など、より強度の高い任務向けに開発され、装甲材の変更により、多少の機動性を犠牲に防御力が向上している。ローズと比較して主にヘキサギアとのデータリンク機能が強化されており、HUDに拡張現実システムを採用している為、情報の視認が容易になっている。 『ハンドガン、コンバットナイフ』 攻撃用の大型拳銃で、隠密性を重視してサプレッサーが取り付けられている。 一般に流通しているナイフのハイグレードモデル。ブレード部は緋結晶製で、頑丈かつ非常に強靭。 |
PARTS | ○ヘキサギア ・レイブレードインパルス ・ブロックバスター(角のみ) ○ガバナー ・パラポーン・ミラー ・ポーンA1(頭部) ・アーリーガバナー(武器装備) ○M.S.G ・ ギガンティックアームズ ラピッドレイダー ・カスタマイズヘッドA ・レイジングブースター ・ソリッドラプター ・フォールディングアーム ・フレキシブルアームB ・ディテールカバーA ・エクスアーマーA ・エクスアーマーC ・バーストレールガン ・フリースタイル・ガン(弾倉) ・バトルアックス・ロングライフル(スコープ) ・ボムセット ・ミサイル&レドーム ・ハンドガトリングガン ・スパイラルクラッシャー ○デカール ・ハイキューパーツ、TRデカール3 アルファベット ホワイト ・ハイキューパーツ、RBコーションデカール02 グレー×オレンジ ◯その他 ・スプレーのフタ |
機体解説
インパルス・レイフ《ブラックマンバ》
FFIW社実働部の強襲部隊《アーセナル・ヴァンガード》所属の特殊作戦用ヘキサギア。
機体名の「レイフ」とは、REconnaissance In Force(強行偵察)の略で、高度なステルス能力、電子戦能力、インパルスタイプの運動性能を併せ持ったFFIW社の新型試作機であり、特に能力の優れたヘルガの機体には《ブラック・マンバ》の識別名称が与えられている。
運動性能に優れるレイブレード・インパルスの素体を参考に、「情報処理能力を極限まで高めたKARMAの試作タイプ」を搭載し、これの性能を最大限に活かすベく数多くの最新鋭電子機材を装備している。また、機体本体にも駆動音の低減や、静音歩行プログラムのインプットにより静粛性が高められており、名前の示す通り強行偵察や浸透強襲、電子戦といった任務に高い適正を発揮する。
本機は特に隠密性能を重視しており、機体各部に電波吸収素材を使用したプレートの装着による受動的なステルス能力の向上に加え、最新鋭の映像投影技術を使用したホログラフィック・プロジェクターによる視覚・熱・赤外線の偽装、電子戦ポッドのジャミングによる電子的欺瞞の三種にも及ぶ隠密行動能力を有しており、潜伏中の本機を捕捉する事は極めて困難である。
加えて電子戦装備も充実しており、各種センサーによる情報収集能力、電子戦ポッドのECMによる通信妨害、karmaのネットワークを応用した戦術データリンクを使用する事で、自身が偵察で得た情報を広範囲の味方へ伝達する事も可能としている。
極め付けに敵の隠密偵察機対策として、試験装備『メデューサの目』を装備しており、ステルス装備を使用する敵機体へのカウンターとしての役割も想定されている。
主武装には新型の40mm超電磁狙撃砲を装備しており、これはブロックバスターの物と比較して小型軽量ながらほぼ同等の初速と精度を誇る為、上記のステルス能力、索敵能力と相まって敵に気付かれる前に相手を発見、狙撃するファストルック・ファストキルを得意としている。
反面、数々の装備品により機体重量が増加し、インパルスタイプ本来の特徴である高速戦闘能力、優れた格闘戦能力は大きく損なわれている。
また、電子戦装備や光学センサー等繊細な装備が多く、被弾に弱い事や、多数の電子装備を搭載しているもののユーザーインターフェースの整合が追いついておらず、装備品の効率的な運用は困難を極める。
加えて多数の装備を搭載してはいるが、一度に使用できるエネルギーのリソースは限られており、全ての兵装を同時に運用する事は不可能で、状況に応じた使用装備の取捨選択が求められる等、扱いには熟練を要する。
また、搭載KARMAの情報処理機能を限界まで上げた結果、ゾアテクス発動時の「獣性」が各種電子装備の制御に干渉する事が確認された為、この機体のKARMAは「獣性」を可能な限り抑制されている。その為第3世代機との格闘戦ではかなり分が悪く、本機は上記の通りの優れた機体性能を誇るものの、非常に癖の強い機体に仕上がってしまった。
これらの弱点に関しては、ガバナーのヘルガ自身が機動力を「陣地転換と離脱の為の足」であると認識している為さして問題にならない事、複雑なUIにも関わらず何故かヘルガは楽々と操作し、使いこなしている事、そもそも任務の特性上格闘戦が生起する状況自体滅多に無い事から、特に重要視していない様である。
今回の作戦では高度なステルス能力を活かした敵部隊への強行偵察、浸透強襲及び撹乱工作で味方増援部隊到着迄の時間稼ぎを行う他、レイブレード・グライフ出撃後は当機に随伴し、比較的後方からの電子戦、狙撃等によるサポートを行う予定である。
本機は第3世代機開発に出遅れたFFIW社が、自社の技術力を強調する為、保有する最新鋭技術を惜しみなく導入して作り上げた一機であり、〈知恵の狼(rafe)〉の名を冠するに相応しい強力な機体に仕上がっている。本機と戦闘になった際、まずはいかに本機を「発見」し、「直接戦える」状況に持って行くかが勝敗を分けるだろう。
《KARMA:シフ》
インパルス・レイフに搭載される事を前提にソフトウェア、ハードウェアに改良を受けたKARMAで、多数の特殊な電子兵装を扱う為に極めて高度な演算能力・情報処理能力を誇る。
しかし、情報処理能力を限界まで上げた結果、機体に搭載され、獣性を構築する際自らを『賢い』獣であると認識してしまい、主人であるガバナーに対しても尊大な態度を取る、扱いの難しい個体になってしまった。演算処理能力こそ当初の目標を達成したものの、逆に機体の能力を十全に扱えるガバナーが居らず、試験倉庫の片隅に機体共々安置されていた。
ある時些細なキッカケから試験倉庫を訪れたヘルガと出会い、ヘルガがいたくこの機体を気に入った為、そのままヘルガ専用のKARMAとなる。最初はヘルガにも反抗的であったが、自分を対等の存在として認め、かつ能力を最大限に引き出してくれるヘルガに次第に心を許し、現在では良き相棒として彼女と共に戦場を疾駆する。
獣性が弱い事は本人も自覚しているようで、格闘戦は特に好まない。しかし獣性の弱さは情報処理能力向上を向上させる為リミッターで意図的に抑圧されている所為であり、リミッターを外された際は抑圧されていた獣性が解放され、極めて好戦的な性質に変化する。
『賢狼たる我に無粋な格闘戦など似合わない。貴様もそう思うだろう?ヘルガ。』
「じゃあ、近づかれたらどうするんです?」
『そんな事は決まっている。逃げる。』
「逃げる方が無粋なのでは?」
『…御免なさい。私達の姿を観た敵を、生かして帰す訳にはいかないんです。なので…狩らせて頂きます』
・《ヘルガ・エーデルワイス》
FFIW社の強襲部隊《アーセナル・ヴァンガード》に所属するガバナー。階級は特務准尉。
圧倒的な観察力、注意力、隠密行動力を誇り、数々の困難な偵察任務を成功させ、部隊の任務達成に貢献してきた優秀な偵察兵である。
鈴の音の様な透き通った声と丁寧な言葉遣いが特徴だが、時にその丁寧さが却って不気味な印象を与える。あまり感情を表に出さず、与えられた任務を淡々と遂行する。
常に冷静沈着で、多少の事では動じない肝の座った性格をしており、客観的に見て正しいと思った行動を迷いなく実行する行動力を合わせ持つ。意外にも好奇心は旺盛で、単純な個人的興味で動く事も有り、彼女なりの合理性に基づいて予想外の行動に走る事も。
装備の特性を活かしつつ搦め手を使って複数を翻弄する戦法を得意とし、《アーセナル・ヴァンガード》では作戦初期段階に於ける情報収集、攻撃前の攪乱工作、狙撃等による奇襲、友軍機の撤退支援等を担当する。
主に電子戦用の装備を施したロード・インパルスに登場していたが、とあるキッカケで『インパルス・レイフ』のガバナーに指定される。情報処理能力に優れる代わりに極めて扱いの難しいとされる本機を彼女は短時間で乗りこなして見せ、以降各地での作戦で類稀な戦果を挙げた。敵に気付かずに忍び寄り、致命的な一撃を与えるその様子から、彼女とその愛機はかつて存在した最強の毒ヘビ、『ブラック・マンバ』の二つ名を頂戴するに至った。
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「…『ブラック・マンバ』よりLA司令部。ポイント2-3より接近する敵小隊を探知。距離約2300m。機数は5機。毎時40kmで北北西に向け進行中。加えてポイント2-4より接近する機影。機数3。航空機タイプと思われます。」
《LA司令部了解。此方でも探知した。直ぐに…》
「いえ…この小隊は囮です。その前方ポイント3-6に小規模な分隊。機数3。このままでは前線部隊の背後を突かれます。」
《LA司令部了解。不味いな…直ちに戦力を再編して…》
「分隊の移動速度からその余裕は無いと判断します。戦力再編までの間、分隊の相手は此方で引き受けます。」
《3機相手に単騎で?無茶だぞ!》
「…何時もの事です。『ブラック・マンバ』は以後無線通信を封鎖、敵分隊の強襲に向かいます。」
《司令部了解。直ぐに増援を送る。…死ぬなよ。幸運を。》
「そちらも。」
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『…どういうつもりだ?』
待ち伏せ地点に機体を停止させた直後、HUD内に深い電子音声が響く。
「何が?シフ。」
『本部からの命令はレイブレード・グライフの情報収集だった筈だ。LAに加担しろという命令は出ていない。』
「その通りよ。でもまだグライフは出て来ていません。此処で前線を維持しておかないと出撃した途端に集中砲火を喰らいます。そうなってはデータも何も無いわ。それに…」
『それに、何だ?』
「興味が有るんです。あの機体がどんな風に踊るのか。」
『…ふん、相変わらず度し難いな』
「…動体センサーに反応。来たわ。シフ、戦闘用意。」
『Jawohl、ガバナー。ヘキサグラムのエネルギーを火器管制へ。』
「レールガン並びにECMスタンバイ。」
『電子戦ポッド活性化。レールガン、システムチェック。スタンバイ。』
「続いてホログラフィックプロジェクター起動。偽装ホログラム展開。」
『既に周囲の地形データを掌握済み。データ・マトリクス構築。偽装ホログラフィック展開する』
「ECM起動3秒後に散布したデコイをオンラインに。…最初に足を止めた機体を殺るわ。多分その人が指揮官機なので。」
『ECM、レディ。環境データから照準誤差修正。何時でも撃てるぞ。ヘルガ。』
「…では、始めましょう。…最適の戦闘を。」
BATTLE POINT
作品応募動機・コメント
初のミッション投稿という事で、自分なりの強機体として仕上げてみました。ゲーム中盤あたりの難敵をイメージモチーフとして製作を開始し、その結果探知困難なステルス機に長距離武装、レーダーを無力化するECM、ミスリードを誘うデコイに近付けば目眩し、と嫌がらせとしか思えない機体に仕上がってしまいました。ただ個人的には搦め手で万能に立ち回れそうなのでお気に入りです(笑)
しかし航空戦力の相手は手数と火力的に厳しそうなので、偽装ホログラム使ってやり過ごす事になるかと思います。
初塗装、初スプリッター、初デカールと色々初挑戦で仕上げたので至らない所も多いかと思いますが、宜しくお願いします。
GOVERNOR DATA
- NAMEしげみぬし。
- SNS https://twitter.com/@foreverfield3
- UPDATE2019/04/05