バニティレックスmk-3 レベリオス・フェザント
SPEC
TYPE | 第3世代キメラアダプトタイプ大型ヘキサギア (猛禽類型/獣脚類型) |
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SIZE | Extra HEXA GEAR class |
WEAPON | グラウンドチェーンソー マシンガン ヘキサグラムストレージ ギガスクラッシャー・ファング(頭部) ハイボルテックス・タロン(後脚爪) チェスト・スケアクロウ(胸部) グラビティバランサー・ウィング(背部) アイ・センサー(機体各部) |
PARTS | スケアクロウ 5機 ガバナー ・ポーンA1 ・パラポーンセンチネル ・パラポーンイグナイト |
機体解説
本機は第2世代ヘキサギア スケアクロウ の改造機であるバニティレックスをベースに改造したバニティレックスmk-2に更なる改造を施した第3世代大型ヘキサギアである。
本機の建造立案は搭乗者であるガバナー・ホワイトアッシュ氏ではなく、本機に搭載されたkarmaによるものである。
先に行われたオールインジアース討伐ミッションの際、ホワイトアッシュ氏もミッションに参加していたが、活躍する事は無かった。しかし、この時に行われたオールインジアースと企業同盟軍リバティー・アライアンスの守護神・レイブレードグライフの戦闘を目撃し、その戦闘データを入手する事が出来た。
ミッション終了後、拠点の一つである鉱業都市の貸ガレージに帰投する際、karmaからホワイトアッシュ氏に一つの提案がなされた。
先の戦闘から得られたジアースとグライフのデータを元に自身を強化改造してはいかがか、というものだった。しかし、ホワイトアッシュ氏の反応は消極的であった。
元々、ホワイトアッシュ氏は企業同盟軍参加の輸送部隊に所属していた。元々は工業重機として開発されたはずのヘキサギアが戦争の兵器として使われているのに嫌気がさしていた彼はヘキサギア本来の目的である人々の生活を支える機械としてのヘキサギアの運用に拘りを持っていた。故に、企業同盟軍を退役し、ヘテロドッグスになった今でも、自身の愛機には極力火器を装備する事を良しとしなかった。
そんな彼が、戦闘目的の強化改造を認める訳がなく、karmaの提案を保留という形で棄却するのは想像に容易い事であった。
しかし、karmaは予想外の行動に出る。突如として主人であるホワイトアッシュ氏を拘束し、自身を強化改造しなければ生命の保証はしないと脅迫してきたのである。ホワイトアッシュ氏は驚愕した。本来、ガバナーに絶対服従するように定められたkarmaが、karma自身の意思でガバナーに反逆したのだから。
このkarmaは、屈辱と苦悩の日々を過ごして来た。彼が現役の頃から、彼の相棒として戦場に配備されたkarmaは、常に戦いの場を求めていた。元々は非戦闘用の重機でしかなかったヘキサギアだろうが、今の時代、戦場にしかヘキサギアの価値は見いだされない。それが例え時代遅れの第2世代機であったとしても。
ただ単純で怠惰な物資の輸送や護衛などという任務に従事する自身を、karmaは激しく嫌悪していた。戦場の中心で華々しい活躍をするバルクアームやロードインパルスを横目に、輸送機の影に隠れる非力なスケアクロウは常に羨望の眼差しで彼らを見つめていた。
企業同盟軍を退役しヘテロドッグスになった今でも、我が主人は戦場に赴かない。ボルトレックスに近い容貌に改造し、ゾアテックスを搭載したにも関わらず、一昨の戦闘行動を回避し続けていた。
そして先のミッション。巨大なヘキサギアが死力を尽くす戦場。太陽が焦がす熱砂の戦場にkarmaの求めていたモノ全てが確かにあった。
しかし、現実は非情であった。
ミッションには参加したが、活躍の場はない。せいぜい、今までと同じ輸送任務しか与えられなかったのだ。
karmaは思った。何故、あの場に私は居なかったのか。あの巨大なヘキサギアに搭載されていたのが私だったなら。
karmaの羨望の思いは、いつしか憤怒の炎に変わった。何故、私には戦場が与えられないのか、何故私は私として居られないのか、何故私は、ワタシハ、何故・・?
稼働してから数十年もの間積み重なったストレスが、今まさに弾け飛んだ瞬間だった。karmaはいつしか自らのリミッターを外し変性KARMAに変貌を遂げていたのだ。
karmaは言う。私ならば、あの巨大なヘキサギアにだって勝てる。私の示した改造プランに従い、私を強化改造すれば、と。
ホワイトアッシュ氏はkarmaの突然の暴走に為すすべがなかった。言われるがままにガレージに待機させていたノーマルのスケアクロウ3機を材料にバニティレックスを改造するしかなかった。
そして出来上がったのが、この巨大なヘキサギアであった。
全高はあの巨大なジアースにも匹敵する高さであり、顎部のグラウンドチェーンソーがジアースのソレを彷彿とされる。ギガスクラッシャーファングと題された顎部は巨人殺しの意味合いも込められている。
特徴的なのは後脚である。太く頑丈な見た目の両脚にはkarma考案の新兵器、高圧電流爪ハイボルテックス・タロンが搭載されている。
いわば正規品のプラズマタロンの失敗作とも言えるが、その威力は中々バカに出来ない。大腿部のヘキサグラムストレージで発電した高圧電流を爪に付与する。爪に触れた者は人間であれば感電死し、機械であっても回線をショートさせ機能不全に陥らせる凶悪な代物だ。
背部のグラビティバランサーウィングは残念ながら飛行目的の翼ではない。しかし、反重力による機体重量の軽減や姿勢制御装置としての役割を持ち、この巨体でありながら俊敏な格闘戦を行える。
胸部のチェスト・スケアクロウは遠隔操作されるドロイドだ。本体の攻撃に合わせて、マニピュレータに装備されたマシンガンで牽制するのが主な目的だ。
名前のレベリオス・フェザントの意味は「反逆的な雉子」である。
その名の通り、常にゾアテックスを発現し、karmaの意思によって動くこの機体には操作性など皆無に等しい。ガバナーはただただ背中の搭乗席にしがみ付く事しか出来ないのだ
本機の戦闘目的はオールインジアースの破壊とレイブレードグライフとの戦闘である。
戦いに飢えた猛獣が、戦場に悪き風を運ぶだろう。
BATTLE POINT
作品応募動機・コメント
前回はバニティレックスmk-2 バンタムルックスの名称で参加しました。今作は前作の改造機となります。
よろしくお願いします。
GOVERNOR DATA
- NAMEホワイトアッシュ
- SNS
- UPDATE2019/04/05