スペコンドラ・アリシーダ&ガバナー《66》
SPEC
TYPE | 強行運搬機 |
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SIZE | Extra HEXA GEAR class |
WEAPON | 1.高周波振動削岩機【フォーリプレス】 ・スコペンドラの頭部に装備する、本機の主兵装。 顎肢と呼ばれる4つのアームを展開、接触物に高周波振動を流し、顎門の中央部のクラッシャー・デバイスで掘削・粉砕する。 岩盤から企業間戦争の遺物、それらが混ざった土壌、果てはヘキサギアまで砕くことが可能。 2.音叉振動刃【ヒアル・ロニ・ダーゼ】 ・インペリアル・ロアーから発展した、対ゾアテックス搭載機用の兵装。 スコペンドラの最後尾のブロックに取り付けられている。 獣性を発現した機体の聴覚センサーに向けて、膨大な量のデータを送信し一時的に機能不全を起こさせるアクティブ防護システム。、 直接接触させることでより甚大なダメージが期待できるものの、本機での目的はゾアテックス機の足止めである。 3.連鎖浮動防御力場【ステアナイト】 ・規格外兵装。 ・本機の生産を決定づけた防御フィールド発生器。 機体の全てのブロックに搭載される。 各ブロック毎フィールドの展開出力を連鎖性を持たせて随時展開することで、スコペンドラをベルトコンベアに乗せたように加速させる。 このフィールドを足場にすることでスコペンドラの膨大な質量を支え、あらゆる不整地での運用を可能にした。 本来は積荷の保護用に搭載されていたもので、このような使い方は副次的なもの。 試作機でこの使い方が発見され、現行機は全機このプログラムが搭載されている。 本機の運用効果に対して大部分を占めている装備であるため、この装備が破壊されると著しく能力が減衰する。 4.ヘビィマシンガン ・ガバナー、66の個人武装。 ・ヘキサギア搭載火器の中ですら大型の武装をパラポーン・ロジスティクスの怪力に任せて使用している。 第三世代の薄い装甲であれば撃ち抜けるほどの威力を持つ。 スコペンドラに座乗している間は使用できず、あくまでも個人用の火器である。 |
PARTS | ハイドストーム モーターパニッシャー バンディッドホイール ボルトレックス パラポーン・エクスパンダー パラポーン・センチネル コンバートキャリアー |
機体解説
戦闘の高速化とヘキサギアに搭載される過剰な火力を前に、従来の運搬機では任務の遂行は不可能である。
本機は激化する戦場において、如何なる状況であろうと補給線として機能することを至上命題に造り上げられた、強行運搬機(Armed Truck)。
開発コードはロード・トレイン。
ヘキサギアに搭載されたゾアテックスは従来の戦略を一変させ、目まぐるしく変わる戦況は前線部隊と補給部隊を容易に分断する。
「敵部隊が展開された戦域を横断する」状況を前提に、本機は開発された。
本機のベースとなったのは地底都市建造用の無人運搬機であり、地底環境の高温高圧下においても貨物の運搬が可能であった。
この運搬機は海底・宇宙空間などの局地でも運用が可能なことから、企業戦争時代にも輸送部隊に投入されたデータが残っている。
しかし、ハイドストーム同様に過去の遺物として忘れ去られ、現代において稼働している機体は存在しておらず、MSGのサーバーにデータだけが残っていた。
この局地運搬機の稼働データを元に造り上げたのが本機スコペンドラ・アリシーダである。
本機の装甲はMSGが所有する装甲製造技術の粋を集めた積層多重複合材に多層耐熱塗装を組み合わせたもので、ベース機の物よりも防衛能力が飛躍的に上昇している。
これに加え、本機の特徴である連鎖浮動力場【ステアナイト】による防御フィールドによって、現行の第三世代において比肩しえない防衛能力を誇る。
本機は設計思想の段階から火器を搭載することを想定しておらず、ガバナーの個人装備以外は有さない。
しかしながら、何物も貫けぬ装甲とヘキサギア数十機に及ぶ質量、前線部隊へ追いつく速度が合わさりもたらされた爆発的な破壊力は、本体そのものを破城鎚たらしめ、敵部隊を突破するに足る力を持たらすのである。
ガバナー
パラポーン・ロジスティクス【66】
◉パラポーン・ロジスティクスはヴァリアントフォースで運用される輜重兵である。
クレーンなどの設備がない敵地において、迅速な荷の積み下ろしやヘキサギアのアセンブルを行えるよう、パワーに偏重された設計が特徴である。
パラポーン・エクスパンダーの『ヘキサギアを人間サイズに圧縮する』思想が盛り込まれており、ヘキサギアと同等の頑健さとパワーを誇る。(レールガンの直撃を受けて完動したデータが存在する)
対価として機動力が著しく低く、その重量からボルトレックスなどの第三世代主力ヘキサギアには搭乗出来ず、専用のヘキサギアに乗っての移動を余儀なくされる。
各部の制御・ロジスティクス専用ヘキサギアの情報処理のため、頭部に大型の制御装置を搭載。
その見た目から、VFでは『エレファントヘッド』と渾名される。
なお、その仕様からパラポーン・ロジスティクスに生身を持った兵士はいない。
《66》はスコペンドラ・アリシーダのガバナー。
ロジスティクス専用ヘキサギアの中でも、スコペンドラ・アリシーダを受領していることから本人の技能の高さを伺うことが出来る。
スコペンドラの使命を体現し、あらゆる火砲に晒されながらも突撃し、敵部隊を食い破り仲間の元へ到着する。
なお、66とは生体の時のコードネーム。今の身体にインストールされたあとも名乗っていることから、本人は気に入っているようだ。
《〜〜ヒュ…………ヒュッ! ダメか》
《66。 使途不明なノイズを検知》
《口笛だよ。 生の時は吹けたんだがなあ》
《意味不明。 MSGサーバーにアクセス。 『口笛』該当データなし。…………一般データにアクセス。
該当。 口腔に強い気流を与えることで音波を発生させる行為。 現状況との因果関係不明。 解答を求める》
《あーー、これな、こうしてお前みたいなモンスターマシンに乗って荒野を走るとだ……人間ってのは口笛を吹きたくなるもんなんだ》
《『口笛』『スコペンドラ』『荒野』因果関係の説明を求める》
《浪漫と感傷さ。 ヒトを新たらしい世界に連れてこうなんてロマンチストなら、理解できるだろ?》
《…………》
《パラポーン設計部門に【口笛】機能の搭載を具申する》
《それは辞めとけ》
BATTLE POINT
作品応募動機・コメント
SANAT代理体の口調が分からなかったので、 SANATよりも若いイメージでガバナーとのやりとりを書かせてもらいました。
ヘキサギアに関して
あれだけ前線が入れ替わるなら、それに追従する部隊も高速化が求められる、さらに大量の物資を持ってとなれば拙作のようになるのではと愚考しました。
現代にもあるロード・トレインという陸上輸送のモンスタートラックに、不整地を走るための無数の脚、質量を支えるための力場、障害物を破砕するための粉砕機、攻撃に耐えきる装甲。
発現する獣性を考えて、百足が相応しいと思い製作しました。
これを書いてる時にゾアテックスモードの設定を書くのを忘れていたことに気が付きましたが、書き足す時間がないので諦めます…………。
GOVERNOR DATA
- NAMEマッジニア
- SNS
- UPDATE2019/04/09