クラシック・キメラ
SPEC
TYPE | [TYP-ALIS:01]強攻試作型ヘキサギア |
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UPDATE | 2019/09/04 |
WEAPON | 多目的プラズマユニット「レッド・イニシレイター」 ・プラズマトータイズ ・デミプラズマディスチャージャー ・プラズマバスター 電磁投射式火炎放射器「バルログ」 ショートレールガン「ホネバミ」 対空ガトリング砲 マルチロックミサイル改 グラウンドチェーンソー ストライクエッジ ブレード・ダンサー ・直刀「春雷」 ・熱刃斧「夏霞」 ・両刃刀「冬凪」 グラビティコントローラー |
PARTS | ロード・インパルス デモリッション・ブルート スケアクロウ ガバナー アーマータイプ:ポーンA1 ガバナー パラボーン・イグナイト ヘキサギアブースターパック001 M.S.Gヘビィウェポンユニット15 セレクターライフル M.S.Gヘビィウェポンユニット18 レイジングブースター M.S.Gウェポンユニット01 バーストレールガン M.S.Gウェポンユニット05 バトルアックス・ロングライフル M.S.Gウェポンユニット11 ブーメラン・サイズ(釜) M.S.Gウェポンユニット24 ハンドガン M.S.Gウェポンユニット29 ハンドガトリングガン M.S.G コンバートボディ M.S.Gメカサプライ07 エクスアーマーA M.S.Gメカサプライ10 デティールカバーA M.S.Gメカサプライ13 ラジエートフィンA M.S.GプラユニットP-111 マイナスモールドⅡ M.S.GプラユニットP-116 ダクトノズルⅡ FA:G パーゼラルド ウェーブ H・アイズ[1]標準サイズ ハイキューパーツ RBコーションデカール 01 ワンカラー ライトグレー |
機体解説
かの「竜撃戦」にてLAにはそれにて討伐された最凶のヘキサギア「アグニレイジ」の残骸等がもたらされたが、同時に「完全なる幻獣の模倣」という驚異への危機感がアグニレイジの解析が進むにすれ増幅してゆくこととなる。
これを受けLA内の各企業では強化型第三世代ヘキサギア開発への試みが勃発。時を同じくしてLAに所属する人工知能研究組織「A2機関」が新型演算機構「ALIS」を開発。これまでは「到達点」とされてきたKARMA によるキメラアダプトの制御、幻獣種ゾアテックスの発現を極めて早期化する可能性を持つALISの登場によりLA内の各企業の動向はキメラアダプトの開発へシフト。最終的にはA2機関によって「強化ヘキサギア総合開発計画《ポートマント・プラン》」として統括されていった。
クラシック・キメラはポートマント・プラン確立後に実戦投入を前提として初めて開発されたALIS搭載式の第三世代ヘキサギアである。発現し得るゾアテックスは「キマイラ」であり、A2 機関での開発コードは「ハンプティ・ダンプティ」。機体コンセプトは「高火力・重装甲・高機動による敵勢力の一転突破」。ベース機であるインパルス系統の流れを汲み、更に発展した強攻型ヘキサギアにカテゴライズされている。
「獅子」の勇猛さと「山羊」の突進力を兼ね備えた「キマイラ」のゾアテックスは如何なる状況下であろうと敵陣へ果敢に猛進する強靭なものである。その獣性を最大限に生かすため機体の重装甲化、重装備化が図られ、機体前方には頭部を構成する攻防一体の多目的プラズマユニット「レッド・イニシレイター」を搭載する。これは試作段階のプラズマディスチャージャー等を組み込んだものであり、当機体にはその他にも様々な試作兵器が意欲的に搭載されている。これは「ポートマント・プラン」が機体のみでなく、その搭載兵器やソフトウェアの発展までもを内包したプロジェクトであることを示している。フレーム構成はかのレイブレード・グレイフを継承しつつヘキサグラムの出力調整をパワーとトルクに偏重させており、重量級の機体を難なく運用可能としている。
その一方で機体特性上、直線加速に長けるものの運動性・俊敏性は劣悪であり接近戦には非常に脆いという弱点を露呈している。それについてはロード・インパルスのトリックブレードを発展させた、キマイラの「蛇」の尾にあたる「ブレード・ダンサー」を搭載することにより補っている。KARMA以前の簡易AIを搭載したこれは本体からある程度独立した挙動が可能であり、トリックブレードよりも柔軟かつ精密に近接戦闘へ対応することが出来る。
しかしこれらの機能を連立可動させるにあたり、その消費エネルギー量は途方もないものとなっており、ゾアテックス・モード時の継戦時間はヘキサグラムを持ってしても2時間程度と非常に短く、戦闘後は1時間の休止機関を必要とする。そのため「切り札」である獣性を温存するため当機にはビークルモードへのコンバートシステムが搭載されている。
そして、当機体を象徴するシステムとして、KARMAを搭載する新型演算機構「ALIS」が挙げられる。これはパーマネント・プランの参画企業である白亜理研が開発した合成高等哺乳類の大脳皮質を中核とした有機コンピューターであり、機体制御機能の向上の他、BMIの発展技術にて接続されたガバナーの思考をより柔軟に理解することが出来る。またその特性から「副産物」としてゾアテックスの発現プロセスに人の「イメージ」が関与するという現象が見られるようになる。これが本来人の産み出した「幻想」である幻獣の獣性の発現、着床を促進することとなる。と開発者であるA2機関代表ルイス・ホーエンハイム女史は述べている。
次世代ゾアテックスへの礎として開発されたクラシック・キメラは実験型ヘキサギアであるが故に不安定な部分が多く実戦投入回数は数える程しかない。しかし、完成して間もないながらも「キマイラ」の獣性を遺憾なく発揮しその圧倒的な火力でVFのゾアテックスを薙ぎ倒す姿は「竜撃戦」を起点としたLAの更なる反撃の狼煙と言えよう。
多目的プラズマユニット「レッド・イニシレイター」
当機体の頭部を形成するプラズマを利用した攻防一体の兵器群。以下の三つの兵器が複合している。稼働時に必要なエネルギーは小型ヘキサギア一個分の起動エネルギーに等しい。
・プラズマトータイズ
キマイラにおける「山羊の角」にあたるプラズマ格闘兵器。その威力は同類の兵器であるプラズマタロンやレーザーブレードの比ではなく、第二世代機の装甲を瞬く間に穿ち、爆散させる。ただし、ユニットそのものにプラズマジェネレーターを組み込んでいるため強度に問題があり、プラズマ非発生時では格闘兵器として使用することは出来ない。機構としては刃にプラズマを纏わせるのではなくプラズマそのものを刃としており、技術系統としてはプラズマディスチャージャーに近い。
・デミプラズマディスチャージャー
アグニレイジに搭載されているものを解析し実験的に再現したもの。機体全体を覆うほどの防御フィールドの発生には至っていないが、それを逆手に取り、プラズマを局所的に集中させることにより原型以上の防御力を得ることとなる。防御フィールドは機体前方に「鬣」の様に展開される。また出力を絞ればプラズマトータイズとの併用が可能である。
・プラズマバスター
頭部の下顎部に内蔵されている大口径のプラズマ火器。当機体において最大の火力を誇るが、威力を追求したことにより使用時はレッド・インシナレイターの他機能が使用不可能となる諸刃の剣である。
なおメインジェネレーターには原型機であるロード・インパルスのエアマニューバスラスターが転用されており、システムの微調整で本来の機能に差し戻すことが可能である。
ブレード・ダンサー
ロード・インパルスのトリックブレードを発展させた他間接作業肢。先端部のメインユニットにロード・インパルスのハウンドバイトを移設し武装ステーションとしての機能を向上させた他、高性能センサーカメラと旧世代型のサブAIを組み込むことにより高度な独立攻撃ユニットとして成立した。通常は機体に懸架されている近接兵器を用いた格闘戦にて応戦するが、作戦によっては火器類を装備することも可能である。
操作系統をKARMAに委託することも可能であり、その際は「蛇」のゾアテックスの発動が確認され間接部全体を利用した対象の捕縛などより高度な戦闘行為が可能となる。
逆に、KARMAに異常が発生した場合は機体全体の制御をこちらに委ねることも出来る。機体運用が幻獣種ゾアテックスという不安定要素の上に成立している故の保険と言えよう。
専用兵器として直刀「春雷」、熱刃斧「夏霞」、両刃刀「冬凪」を装備する。
ショートレールガン「ホネバミ」
マルチウェポンハンガーに搭載されている。本来は第二世代機の携行火器として開発されたものであり、第三世代機との近~中距離戦闘を想定している。速射性と連射性に優れ、第三世代機同士の戦闘という本来とは異なる戦場においても十分にその威力を発揮している。
電磁投射式火炎放射器「バルログ」
プラズマカノンの要領で、特殊な媒体から生成した炎を高速で投射することにより問題点であった射程の短さの改善を試みたフレイムスロワー。その射程は100mほど。プラズマ火器が主流になった今ではそれらの下位互換に他ならないが、消費エネルギー非常に少ない点や攻撃範囲の広さなど秀でる部分もある。
その利点から、ヘキサグラムより生成されるエネルギーの殆んどを走力へ回すクラシック・キメラの搭載兵器として白羽の矢があたり、主に障害物の破壊などに用いられることとなる。こちらもマルチウェポンハンガーに搭載されている。
対空ガトリング砲
インパルス系統のチェーンガンに連なる実弾兵器。基部がアームユニットとなっておりその射角は広い。
また操作系統は基本的にブレイド・ダンサーのサブAIに委ねられており、それのカメラセンサーとリンクすることにより高い命中精度を誇る。ブレイド・ダンサーのメインユニットを「頭」とすればこれは「尾」にあたると言えよう。
マルチロックミサイル改
滷獲したデモリッション・ブルートから得られたもの。原型機ではSANATの制御下にある電子機器による間接ロックオンが可能であったが、KARMAにより運用されるにあたってシステムの改造が施され、KARMA間のネットワークを利用した間接ロックオンに改められた。
グラウンドチェーンソー
スケアクロウに搭載されているものと同一。前脚部に内蔵されており、格闘攻撃のほか走行中の障害物やワイヤートラップなどの処理に利用される。
ストライクエッジ
原型機であるロード・インパルスの装備をそのまま引き継いだもの。
マルチウェポンハンガー
両前脚部に搭載された火器制御ユニット。簡易マヒュレーターの形を取っており、第二世代用の認識コネクタを備えてることから、幅広い携行兵器を装備することが可能である。
グラビティコントローラー
ロード・インパルスのものを移設したもの。ただし用途は異なり、クラシック・キメラの場合は高出力に設定され機体重量の軽減を担っており、重量級である当機の機動性の確保に用いられている。
ナノプラズマカノン
ガバナーの携行武装として搭載されている最新型プラズマカノン。ボルトレックスのものから更にサイズダウンが図られているが、パラボーンを一撃で破壊する程度の威力は保証されている。戦闘に不馴れなガバナーのために「当たれば良い」武装として開発された。
ALIS
「Anima.Linkage.Interface.Superior」A2機関が開発したKARMAを搭載する新型演算機構。白堊理研より提供された合成高等哺乳類の大脳皮質をメインユニットとして採用した有機コンピュータであり、「獣」を模したマシーンであるゾアテックスにより相応しいものとして開発が行われた。
従来型と比較すると基礎的な演算機能やKARMAによる機体制御能力の改善が見られるほか、BMIの発展技術にて接続されたとのガバナーの思考をKARMAより柔軟に理解できるようになり、相互コミュニケーション能力が飛躍的に向上した。
そして、その「副産物」としてゾアテックスの発現プロセスに人の「イメージ」が関与するという現象が見られるようになる。言わば「擬人化された」獣への印象等をKARMAが理解し獣性の構成要素に加えるということであり、ALISを搭載したヘキサギアのゾアテックスには従来型と比較すると高度な再現性や特異なモーション・性能が確認されている。
開発者であるルイス・ホーエンハイム女史の狙いはそこにあるとされ、この機能は最終的には人間が想像した「幻想」である幻獣型ゾアテックスの発現を著しく発展させると彼女は述べており、実際にクラシック・キメラは初起動時にて「キマイラ」の獣性を遜色なく発揮している。
だが、KARMAからガバナーへの過剰な情報逆流による脳へのダメージやガバナーの情緒の急激な変化を受けたKARMAの「暴走」など解決すべき課題は数多い。
有機コンピューターであるため大量生産には向かないものの少数量産されており、インパルス系統の新型指揮官機やワンオフのエース機などへの普及が始まっている。
なお、それら量産型とは別に試作機である六機のオリジナルALISが存在しており、クラシック・キメラにはその内の一つが搭載されている。
KARMA「キトリニタス」
6基あるオリジナルALISの一つに納められたKARMA。ALISに搭載されたKARMAの特徴である鮮やかな人格を有しており、一方で勇猛かつ可憐な少女の心を宿している。発現する「キマイラ」のゾアテックスの影響もあり攻撃的で無鉄砲な面もあり、ガバナーであるティアマキナの制御を降りきることも珍しくない。
ガバナー「ティアマキナ・マグヌス」
クラシック・キメラのガバナーであり所属するA2機関のヘキサギア開発主任。A2機関所長であるルイス・ホーエンハイムとはアースクライン時代からの古い友人であり、彼女と共にそれを離脱し、A2機関を立ち上げた。ポートマント・プランにおける実験機開発の中心人物であり、クラシック・キメラも彼女が基本設計から携わり開発した。
温厚な性格の才女であるが、戦闘時には冷酷な一面を覗かせる。KARMAであるキトリニタスには「キリト」の愛称を付け、愛娘のように接している。
本来は非戦闘要員であったものの、彼女が搭乗した時にのみクラシック・キメラがその獣性を完全解放したことからガバナーに任命される。
なお、ALISとの度重なる接続により生殖機能にダメージが生じている。
A2機関
アーククライン・バイオメカニスクより独立した人工知能研究開発機関。その名はAnima Alchemistを指し示す。代表は人工知能開発の名手であり「錬魂術師」を自称するルイス・ホーエンハイム女史。
ハインライン去りし後、アースクライン内で立場を危うくした熱狂的な彼のシンパ達がVFによるアースクライン襲撃に乗じて幾つかの実験成果と共に離脱し、設立した。
独立後も変わらずLAに参画し、人工知能KARMAの発展に向けて独自に研究を行っている。目下最大の成果が「別次元のゾアテックス」を発現する新型演算機構「ALIS」である。
加えて、ALISの開発成功を起点として「ポートマント・プラン」を立案・統括。LAに与する多くの企業と提携し、戦況を一変させる「特機」の開発を行っている。
ポートマント・プラン
A2機関が中心となりLAに参加する複数の企業が参加したヘキサギア総合強化計画。その主目的は戦況を変革する新たなヘキサギア。「特機」であるキメラアダプトの開発、安定生産、そして量産である。
A2機関が新型演算機構「ALIS 」の開発に成功したことがプロジェクト旗揚げの要因であり、「竜撃戦」後LA内で活発化していた強化型ヘキサギア開発への動きを統括させたものである。物量で劣るLAが状況を打破するための一騎当千の機体を求めていたことが、プロジェクトを拡大させた。
開発されるヘキサギアは基本量産を度外視した実験機であり、参画企業が持ち寄った様々な試作技術が多く投入されている。
参画企業には白亜理研やBMIグラムサイトが上げられるが、アースクラインは参画していない。
BATTLE POINT
作品応募動機/作品に対するコメント
幻獣型ヘキサギアシリーズの一発目として「我流」レイブレード・グレイフを意識して製作しました。パーツを盛りに持った鬣とシンプルながらも特長が良く出た蛇の頭が特に気に入っています。
GOVERNOR DATA
- NAMEくるすかみど
- SNS @crawling_cios
- UPDATE2019/09/04