特殊部隊フェアリーテイル・ヴァンパイア任務部隊
SPEC
TYPE | 潜伏行動・電子攻撃タイプ |
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WEAPON | LATローズ改『ブラックロータス・F』 ディセプション・リピーター 電子防御外装 消音ガンナイフ P.K.I.D. ブルコラカス VIMファング マルチグラップクロー 透過金属翼 |
PARTS | ライトアーマータイプ ローズ ブースターパック001 EXユニット001 モーターパニッシャー ムーバブルクローラー フレキシブルアームA モビルパイプ ウェポンユニットアソート02 シャープセット クリアーVer. |
機体解説
企業連合であるリバティーアライアンスには様々な企業が参画している。その内の一つが『ブラックロータス・システムズ』である。
所在地、沿革、構成人員等を一切秘匿したこの企業はAI関連への高い技術力を誇り、をリバティーアライアンスに特殊用途軍用ソフトウェアを提供している。
明かされない情報が多いことから他の参加企業やガバナー達からは訝しげな目を向けられているが、同社は『SANATの電子的攻略』『情報体化された人格の奪還と復元』を掲げ、これを裏付ける実績を上げ続けていること、さらにKARMAネットワークからの支持で一定の地位を獲得している。
そんなブラックロータス社からリバティーアライアンスに出向している人員によって構成された特殊部隊が『フェアリーテイル』である。企業の体質を表わすように電子技術のプロフェッショナルからなる工作部隊であり、ヴァリアントフォースのネットワークや、場合によってはヘキサギア、パラポーンへのクラックによる情報収集、無力化、積極的電子攻撃を実行する。
今回の『熱砂の暴君』作戦に際し、オール・イン・ジ・アースをSANATが直接コントロールする可能性について着目したブラックロータス社は、独自の情報収集活動の許可を代償に『フェアリーテイル』から抽出した特別任務部隊の提供を提案。オール・イン・ジ・アースの制御情報の収集、及び制御権奪取の一翼を担うことになった。
同部隊は『ヴァンパイア任務部隊』と命名され、さらに任務内容によって『ブラッドサッカー・スコードロン』『ライカンスロープ・スコードロン』の二隊を編成。独自に作戦区域に展開している。
LATローズ改『ブラックロータス・F』
ブラックロータス社がフェアリーテイル女性隊員に支給するアーマータイプ。LATローズに同社が得意とするソフトウェア・電子機器分野での改装が加えられ、装備も異なる。
ディセプション・リピーターの強化に加え、ヘキサグラムが自ら回路を形成するメカニズムを応用した電子防御外装を採用。潜伏能力に著しい向上が見られる。一方で重量の増加に加え、装甲防御力の低下とヘキサグラム出力の消費、装備との兼ね合いによる格闘能力がダウンした。
携行装備として、LATローズも携行するガンナイフ(多くの場合ブラックロータス・Fの機能と合わせてサイレンサーを取り付けられる。携行性と格闘戦性能は悪化している)と、本装備最大の特徴であるP.K.I.D.(ポータブル・カルマ・インターフェース・デバイス)がある。
P.K.I.D.はヘキサグラム一基を備えた強力な軍用タブレット端末であり、個人携行できる電子デバイスとしては最高グレードの装備の一つとなる。出力を活かしたKARMAネットワークとの高強度接続に加え、ブラックロータス社独自の技術によって高い処理能力を持ち、KARMAのインターフェースとして連携するヘキサギアの遠隔操作や回収した情報の即時分析、ブルコラカスの電子攻撃で制御を奪ったヘキサギアやパラポーンのコントロールに使用される。
装着者が電子工兵として訓練されたフェアリーテイル隊員であることも含め、戦闘能力を犠牲に高い情報処理能力得た特殊作戦用アーマータイプと言えるだろう。
ブルコラカス
もともとはブラックロータス社が独自調達し、フェアリーテイル正式採用機としてリバティーアライアンスに運用申請を行っていたガバナー活動支援用超小型ヘキサギア。
今回の作戦に参加するブルコラカス・タイプは、ハイドストームのVICブレードのリバースエンジニアリングを目指す過程で生み出されたVIM(バイラル・インフェクション・マテリアル)ファングと透過金属翼を装備。さらにブラックロータス社の独自技術で小型軽量化されたKARMA筐体を組み込まれており、この規模の機体ながらゾアテックス形態、グライダー形態、野営形態の三形態での運用が可能な多機能ヘキサギアである。
ゾアテックス形態とグライダー形態では飛行能力を持つ。どちらの形態においてもガバナーを運搬することが可能で、長距離行軍から潜入支援まで広く活躍する。外部からの電磁波の透過を制御できる特殊素材『透過金属』で構成された主翼により、限定的なステルス性を持っている。
ゾアテックス発動時は獣性による機体制御で特に優れた無音滑空能力を発揮。P.K.I.D.により遠隔制御され、ヴァリアントフォースの機材、ヘキサギア、パラポーンに対し、VIMファングで電子攻撃を行うUAVとして機能する。VIMファングは攻性電子情報の強制入力性能でVICブレードに劣る一方で、情報のコピーや奪取機能が付加されている。
さらに本機の特徴として、ガバナーを保護する野営モードを構成することも可能である点が挙げられる。機体のセンサー類による周辺警戒と、左右の透過金属翼をシンクロさせることでガバナー保護空間をステルス化。ガバナーの長期活動を支援する。
この機能を持つためか本機のゾアテックス時の気性は非常に温厚かつ献身的であり、試験段階の個体ではガバナーの体調を観察し自発的に帰投した事例があるほどである。
ただし野営形態の居住性については改善点も多く、「寝心地が悪いのでシートを敷いたらKARMA筐体が過熱した」「寝転がったままP.K.I.D.を操作しやすくして欲しい」など意見が出ている。
本機は直接的な戦闘を想定していないヘキサギアではあるが、電子技術とネットワークへの依存度が高いヴァリアントフォースに対し戦術、戦略的に有力な存在となることが期待されている。
ヴァンパイア任務部隊の当初の作戦計画は以下の通りである。
1.ブルコラカスに攻性電子情報を装填しているライカンスロープ・スコードロンの工作活動によりヴァリアントフォースの指揮系統を攪乱。オール・イン・ジ・アースとSANATの接続を解除。
2.混乱に乗じ電子情報奪取用に調整されたブルコラカスと行動するブラッドサッカー・スコードロンがオール・イン・ジ・アース制御権を確保。然る後の離脱。
しかしヴァリアントフォースが航空戦力を含む想定以上の警戒網を形成していることから、現在ヴァンパイア任務部隊は潜伏状態を維持しながら機を窺っている状態である。同作戦に参加するリバティーアライアンス、場合によってはヘテロドックスのガバナーとの共同戦線も思案されており、すでに一部隊員は行動に移り交渉を持ち掛けている。フェアリーテイル隊の能力を知る者、興味を持った者などはこれを快く受け入れているようだ。
一方で母体となるブラックロータス社の隠匿体質から警戒するガバナーも多く、隊員達はそういった者との信頼関係の醸成に苦慮している。活動方針の裏でのSANATとの繋がり、実際に確認された潜入用パラポーンの浸透などの流言飛語があり、さらにブラックロータス社が一切反論していないことから他のガバナーとの連携を諦め、さらには積極的に自身の行動範囲から排除しようとする隊員すら存在する。スリルを求めるなど独自の価値観を持つガバナーの中には、あえて接触を図る者もいるという。
吸血鬼は誰に牙を剥くのか。彼女たちに関わる者達には賢明な判断が求められている。
BATTLE POINT
作品応募動機・コメント
一通り自前の機体投稿してからしばらく経ち、「オール・イン・ジ・アースとの対決ではなく純粋に捕獲を目指す場合はどうしたらいいんだろう」と思い立ち、皆さんの投稿作品やSNSでのガバナー間の議論を参考にして考えついたのがこちらとなります。
電子情報を奪う、ウイルスを注入するという戦闘手段に、作品世界に存在するVICブレードという武器が自分の知っている「吸血鬼や人狼は狂犬病がモチーフ」という説と結びつき、さらにそのイメージに沿った実物が生み出せたことは、幸運だったなあと思います。
作戦に花を添えるローズ系ガバナーもセットで。部隊単位の設定なので、あなたの機体のもとにも訪れるかも知れません。いささか怪しげなので、同行させるかは熟慮して下さいませ。
GOVERNOR DATA
- NAMET.S.
- SNS https://twitter.com/takasugi_SPR_EX
- UPDATE2018/05/31