リロード・インパルス
SPEC
TYPE | 強襲用高速戦闘ヘキサギア |
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WEAPON | ・レーザースプリットブラスター(前脚部) 極高集束ビームのレーザー砲。面制圧火力こそ無いながら射程と照射時間に優れ、10㎞先の第二世代型の装甲でも一秒未満で溶断する。基部から上下左右に可動。 砲身を途中で折り曲げた部分にもエミッターを内蔵、レイブレードには及ばないながら搭載ヘキサグラムにも環境にも悪影響を与えず、かつ対ヘキサギア用としては十分に高威力なホロブレード=レーザーホログラフィック・ブレードを形成でき、接近戦にも対応する。 敵を打撃力で破壊・殺傷するよりも、武器や四肢を切断し戦闘力のみを奪うことを主眼とした兵装。 補助火力として照射器後部ハッチ内に片側三発、垂直弾道型マイクロミサイルを格納している。 エネルギー源は本体と独立したスタンドアローン・ステイタスの為、使用は機動性に影響しない。 ・プログレシヴライフル(右側頭部) 高い初速と貫通力を持つ副兵装。ブロックバスターのスナイパーキャノン同様に弾丸を液体金属状態で弾倉に保管、射出時に固形化しソレノイド・コイル砲身によりローレンツ力で投射する。従ってレールガンではなく“コイルガン”。軽量かつ散弾砲としても使用可能でコンパクトながら実質装弾数が多く、継戦能力の拡大に役立っている他、発射音が小さいことも特徴。この装備もエネルギー源は本体から独立している。 ・増弾型オートマチックグレネードランチャー(左側頭部) レイブレード・インパルス搭載のものを大幅に機能改善した兵装。この規模の火砲として相応の火力を備えるが、装弾数に重きを置かれている。電磁コイル砲身で弾体を射出する為、長射程。使用可能な弾種も多岐に亘る。 ・ヴェクターユニット(背部) “雷光姉妹”の乗機“ヴェクターブリッツ”を参考に独自に製造・搭載された装備。ヴェクターブリッツ搭載のものと異なり武装を伴っていない為、攻撃力を持たない。しかし機能を機動力強化に絞った分、小型化・軽量化し高効率化にも成功している。 ブロックバスターのエアマニューバスラスターと同原理の推力器としての機能の他、可変空力安定板、そしてグラビティ・コントローラーも内蔵しており、追加武装以外はヴェクターブリッツのものと同機能を有し、かつ高性能化されている。 ・小型レドーム(背部) このサイズとしては高性能の索敵システム。能動・受動両面で使用可能で、高高度跳躍機動時に用いるルックダウン機能と、ECM・ECCM機能も有する。索敵距離・捕捉速度と標的認識数・索敵範囲いずれにも優れ、地上からの切り込み隊長としての地位を全うする上で有用視されている。 強化された通信機能とも相俟って、得た情報を味方機にも即座に配信し高効率の作戦行動を可能とさせしめる。 ・エレメントブレードフェザー(尾部) ヘキサグラムエレメントを内包した“準ヘキサグラム”である素材を利用した装備。それ自体が推力・揚力またはダウンフォースの発生源となる特殊力場を発し、主に高速機動時の操安性の向上に寄与している。ブレード部に接触した物体を切断する機能も持つ為、緊急時には尾部を鞭のように振るい、格闘戦にも用いる。その切断力は侮れるものではなく、飛来する飛翔体や指向性エネルギー(ビーム兵器の類)をも発生する力場により迎撃することが可能で、レイブレードの光刃すら拡散・無効化させられる。 ただし、攻撃・防御いずれも作用が及ぶのは尾部先端部分のみである。 ・グラビティ・プレッシャー・パンチ 脚部グラビティ・コントローラーにより自らの見掛け上の自重を増大させて行う、四肢による打撃攻撃・または上方から標的にのしかかり作用させるプレス攻撃。 壁面・天井面への短時間の接地および走行を可能とする以外にも、重力制御を自重を軽減させる側へ働かせることで“足音”を低減する、または相当の高高度まで跳躍することもできる。 ・共振励起 内装は実質的にレイブレード・インパルスである為、備えられている機能。言うまでもなく緊急時の“底力”の源であり、特性もレイブレード・インパルス実装のものと同様である。 ・携行型プログレシヴライフル ガバナー用携行火器。超小型化された電磁投射砲(レールガンではなくコイルガン)で、弾体は液体金属状態で弾倉に保管、発射時に固体化されて射出される。即ち機体装備のプログライフルをガバナー用の個人装備に落とし込んだものである。 第二世代型クラスの装甲をも長距離から撃ち抜く高初速・高貫通力を有する。 当機専属者のアーマータイプ背部に左右一対で懸架され、白兵戦時の対ヘキサギア用殴打武器として使用可能なほど頑強に構成されている。 ・ガンナイフ ガバナー用携行装備。予備武装として携帯され、性能はライトアーマータイプの標準品と同様。 ・ハイパー・バイブレーション・ソード&アサルトライフル ガバナー用携行装備。機体後部に懸架されている。 ポーンA1の標準装備と同仕様で予備武装として搭載されており、当機専属者以外の味方の人員が用いることも想定しての搭載となっている。 ・ディセプション・リピーター ガバナー用装備。コンバットヘルム両側頭部に搭載されている。 ライトアーマータイプに搭載される敵性ヘキサギアおよびパラポーンのレーダー探知を欺瞞する装置と同性能で、主に降機しての活動の際に用いられる。 なお、当機専属者のコンバットヘルム後頭部には放熱索が搭載され、前頭部には高速高機動戦闘への対応策として楔状の形状をした通信・索敵機能の強化モジュールが備わっている。 |
PARTS | 【ヘキサギア】 レイブレード・インパルス ボルトレックス ブースターパック001 フレームアームズ セカンドジャイヴ 同ウェポンセット1・2 同エクステンドアームズ02 同エクステンドアームズ06 ジョイントセットB・C ミサイル&レドーム ハイキューパーツ メッシュワイヤー ブラック 【ガバナー】 LATローズ LATミラー ポーンA1(武装のみ) フレームアームズ ウェポンセット1 ハイキューパーツ ネオジム磁石 【デカール】 ハイキューパーツ RBコーションデカール1/100 レッド×グレー 同上 ホワイト×オレンジ |
機体解説
ヘテロドックス「蒼穹紅蓮団(アズール・ブレイザーズ)」女性副室長シド・アロウの乗機。
蒼穹紅蓮団は正式名「アオツキ・カンパニー特殊状況対策室」と称し、室員の一人ラファエル・クァイア曰く「武装した“何でも対応部署”」である。
アオツキ・カンパニーは重工業とエレクトロニクス・精密技術分野で小さからぬ業績を残しており、財力も高いとされている。近年ではヘキサギアおよびヘキサグラム関連の独自研究も進めており、主導者は“女王(レジーナ)”と呼ばれる本名・実齢不詳の少女である。
アオツキの究極的目的はリバティー・アライアンスとSANATとの“和解”である。人間のままでありたい者、情報体として生き続けたい者、それぞれが干渉し合わずありたいようにあれる世界の到来を彼らは望んでおり、ゆくゆくはLAとSANATとの調停役を買って出ることを画策している。
もっとも、その為にはLA側が優位でなければ話にならない。その為彼らはLAに加担、彼らを優勢に導く為蒼穹紅蓮団を組織、SANATに和睦を迫ろうとしているのである。
しかし非人道的活動またはその産物とみなした事物にはLAのものでも牙を剥く為、立場をあくまでヘテロドックスとしており、非公式に彼らに抹殺されたLA加盟の研究機関やその関係者もいたと噂される。
当機リロード・インパルス壱号機はレイブレード・インパルスの高機動性とそれに伴う格闘能力を維持したまま、継戦能力の拡大を求めてチューニングされている。規格外兵装レイブレードは撤廃されている為「仕様をロード・インパルスに差し戻している」ことから“リロード・インパルス(Re-lord Impulse)”とつけられているが、各部チューニングはレイブレード・インパルスよりむしろ強化されている。
目立つ変更点として後脚の構造をより“獣脚”を模した構成にしたことで運動性のさらなる向上をみている他、“尾部”を追加していることが挙げられる。これはバランサーとしての機能はもとより、機体に獣性をより強く意識させる為の部位でもあるという。事実インペリアルロアー等のヘキサギア間の威嚇行為をも撥ねつける高い獣性を見せる一方で、アオツキで独自改良した搭載KARMA型AI“DITA(ディータ/Dexterous Intelligence for Tactical Assistance:戦術支援高度知能)β”は冷静さも併せ持つと言われ、室員には「野生的カンと人間的な勇敢さを併せて得た」と評されている。
面の衝撃力より点の貫通力・線の切断力を優先した武装の為“火力”は乏しいが、敵機の武装や移動手段を削ぎ斬り「戦闘力のみ奪う」ことを狙う当部隊の思想には合致しており、乗主シドもその戦法を好んでいる。彼女の力量と、割り切りのよいチューニングが相乗し、当機は蒼穹紅蓮団の切り込み隊長として存分に活躍を果たしている。
余談ながらシドは幼少期に中枢神経系以外を火災事故で喪失、長らく機械の身体で過ごしている。外観は長い黒髪の一般成人女性と同様だが、その身体能力はアーマータイプ非装着でも桁外れに高い。欧州の島国の「世界最強のカウンターテロ部隊」と呼ばれた精鋭部隊にも属し、武勇伝に事欠かない身であるが、その分「せめて心は人間でいたい」と強く望んでおり、そして部署内の誰もが“慈愛者”と認めている。
「姐さん、お待たせしました」
「待っちゃいないさ、大吾」
「今回は自分らだけで作戦ですね。デカブツと大軍相手ですが」
「フィリスもクァイアも別件で忙しいんだ。むしろさ、あたしらだけでもデキるって見せるチャンスじゃないか」
「そうですね」
「ところでβ、δ、“BLITZ”とのコンタクトはどうなってる」
「未だアクセスを拒否しています」
「だいぶ意固地になってますね」
「あたしらは味方だって呼びかけ続けろ。心を開かせるには忍耐も要る」
「そうですね。続けます」
「姐さん、“女王(レジーナ)”は雷光姉妹を保護せよ、とのことですが」
「あいつらも助けるべき“人間”なのさ」
「その上でヘテロドックスの変性KARMAも極力破壊せよ、と」
「ヘンなKARMAが増えるとネットワークがぐちゃぐちゃになりかねない。筐体さえ壊せば、あとはKARMA自体の自浄力と、ソフト面の得意な企業がデバッグできる。明らかに異常な個体はすぐ識別できるアプリ、入れといただろ」
「それはまだしも、さらに民間人も極力護れとは……副長、一体何正面の作戦なんでしょうね」
「分からないか、δ? “オールイン・ジ・アースとVFに勝たなくていい、犠牲者を出来るだけ減らせ。守り抜ければ勝ち”なのさ。命は惜しい、自分のも、他人のも。それがあたしらの理念だ」
「成程。そうでしたね」
「そろそろ到着ですよ、姐さん」
「ああ。大吾、今日も馬鹿げた妄想、斬って斬ってぶった斬ってくれ。β、δ、今日もしっかり頼むよ」
「もちろんです」
BATTLE POINT
作品応募動機・コメント
コレはレイブレード・インパルスのキットの持つもともとのカッコよさをリスペクトする方向で改造・塗装しました。単にレイブレード・インパルスがそもそもめっちゃ好き、というのもありましたけどネ。レイブレード系ばかり作ってる気がしてならないけど(今後増える予定がいくつもある)、一応一定数が量産されてるという設定なんだから、よしとしてください。
性能を欲張るとポイント割り振りの制限により中途半端な戦闘力にしかできないので、なるべく効果的になりそうなアセンブルを考えました。“火力”を稼がなくても、武器や四肢を一撃で両断できればたちまち敵の戦闘力を激減させられる――それなら火力がなくても十分闘える、という、発想の転換……といえるのだろうか?
蒼穹紅蓮団の名称は知る人ぞ知るセガのシューティングゲーム『蒼穹紅蓮隊』から取ったものです。アズール・ブレイザーズという英訳はK-Zo.の独自解釈ですが、響きがカッコいいので、使わせてください。組織や構成員の設定は昔、元友人と共著したけど諸事情で廃棄としたオリジナル作品から一部変更して、転用しました。さすがに7年あまりも考え続けたネタだったので、闇に葬るのはもったいなかったので……。
リバティー・アライアンスとMSGヴァリアントフォース、ひいては人間とSANATを平和裏に共存させよう、と考える勢力は未だどなたも発案してないように思えたので、このK-Zo.が提案させていただきます。まずは先鞭として副室長シドと、彼女にスカウトされた現代の剣豪青年・大吾の切り込み隊員コンビから登場させてください。うら若き深層の令嬢室長フィリス、仲間である天才ガンマン・クァイアら他のメンツの紹介は次回以降のミッションの折にでも。
なお、シドの声イメージは根谷美智子さん(『フルメタル・パニック!』メリッサ・マオ役、他)で❤
GOVERNOR DATA
- NAMEK-Zo.
- SNS hobbycom.jp/my/1f5d002d7f
- UPDATE2018/08/15