リロード・インパルス弐号機“パイラロペクス”
SPEC
TYPE | 追跡・強行偵察・後方攪乱用高速戦闘ヘキサギア |
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SIZE | Standard HEXA GEAR class |
WEAPON | ・小口径レーザー機関砲(背部) 極高集束レーザービームを速射する回転砲身式機関砲。積極的交戦を想定していない為に射程と面の破壊力はそれほどでもないが、近距離では高い制圧力を発揮する。基部から上下左右に可動、対地・対空両面で迎撃戦闘を行う。エネルギー源は本体と独立したスタンドアローン・ステイタスの為、使用は機動性に影響しない。 ビーム集束率が極めて高い為に貫通力に優れ、悪天候でも減衰しにくく安定した火力を発揮する。 ・ホロブレード(頭部) 棒状の高熱量ホログラムを刀身として形成、接触する物体を溶断するレーザーホログラフィック・ブレード。護身用の装備ながら高い破壊力を有するが、使用時は自身の所在を露呈してしまう為ごく短時間の発動が原則(後述のフォクシー・ディシーバーの欺瞞能力を以てしても完全隠匿は不可能)。この装備もエネルギー源は本体から独立している。 ・フォクシー・ディシーバー(左右側頭部) 高性能の欺瞞装置。ディセプション・リピーターの機能を大幅に強化し敵性機のレーダー探知を長時間に亘り免れる他、エネルギースクリーンを周囲に展開しそこに周囲の風景と赤外・紫外線映像を投影することで自機の姿を熱光学的にも隠蔽、外部からの目視探知も困難にさせしめる。 自機から敵レーダー網、および周囲に偽りの機影を映し出し錯乱するといった攻撃的使用も可能。 余談ながら自機は極小サイズの「欺瞞の綻び」を敢えて作り、そこから外部を覗き見る形で状況を察知する。 味方からも探知不能となる為、流れ弾や誤射の危険も伴うので使用には注意を要するが、原則として単独行動を常とする本機と専属ガバナーは特に問題と見做していない。 ・マルチプルディテクター(頭部) 獣の耳を模した形状の高性能外部探知器。翠色のクリスタルセンサー素子の働きで視聴覚含むあらゆる外部の情報を能動・受動両面で収集する。 ・ヴェクターユニット(背部) 蒼穹紅蓮団で独自開発した試作装備。 ブロックバスターのエアマニューバスラスターと同原理の補助推力器(主に跳躍時の姿勢制御用)としての機能の他、可変空力安定板としての振る舞いを兼ね備え、そしてグラビティコントローラーも内蔵した機動力・運動性強化装備。 ・ヘキサグラムストレージ(前脚上腕部) 稼働時間の延長を目的とした装備。励起状態のヘキサグラムを格納しておける装備だが、後述する共振励起の際にもこのストレージ内のヘキサグラムは基本的に同調する事なく独立しており、ほぼ純粋な予備動力として搭載されている。 ・マルチエレクトロディスペンサー(左右尾部) 尾部左右付近に搭載された補助電子攻撃システム。 光り輝く電離大気のエレクトロ・フォグを噴射することで敵の光学視界と電波・熱源探知能を遮り、および電磁障害をも一帯に発生させることで敵の追撃能力を一挙に阻害する。無論その間に逃走する目的で装備されたもののはずであるが、「球状の雷」フローティング・プラズマを空中に機雷として設置する、またはそれを投射し追撃機にぶつけるといった攻撃的用法も可能。フローティング・プラズマが着弾すれば著しい電磁ダメージは免れない。 基部から可動する為、前方にも攻撃を展開可能。 ・ショックアンカー(尾部) 尾部内蔵の格闘兵器。人工筋肉繊維のケーブルを射出、地形を把持し懸垂降下または上昇を行う他、敵機体にアンカーを取りつかせて電磁サージを送り込むことで敵の電装系を破壊する。 ・グラビティプレッシャーパンチ 脚部グラビティコントローラーにより自らの見掛け上の自重を増大させて行う、四肢による打撃攻撃・または上方から標的にのしかかり作用させるプレス攻撃。 壁面・天井面への短時間の接地および走行を可能とする以外にも、重力制御により接地圧を下げる事で“足音”を低減させ自機の所在を隠匿する他、さらには自重を軽減するほうに働かせ相当の高高度まで跳躍することもできる。 ・共振励起 内装は実質的にレイブレード・インパルスである為、備えられている機能。言うまでもなく緊急時の“底力”の源であり、特性もレイブレード・インパルス実装のものと同様である。 ・ガンナイフ ガバナー用携行装備。予備武装として携帯され、性能はライトアーマータイプの標準品と同様。 ・アサルトライフル ガバナー用携行装備。右腰に懸架されるブルパップ式自動小銃。 本機と専属ガバナーは積極交戦を想定していない為、護身用の装備である。 ・ディセプション・リピーター ガバナー用装備。コンバットヘルム両側頭部に搭載されている。 ライトアーマータイプに搭載される敵性ヘキサギアおよびパラポーンのレーダー探知を欺瞞する装置と同性能で、主に降機しての活動の際に用いられる。 なお、当機専属者のコンバットヘルム後頭部には放熱索が搭載され、前頭部には高速高機動戦闘への対応策として楔状の形状をした通信・索敵機能の強化モジュールが備わっている。 本機専属者のものは後の改良を施されたモデルである。 |
PARTS | 【ヘキサギア】 レイブレード・インパルス ボルトレックス ブースターパック001 ブースターパック002 フレームアームズ 漸雷 同コボルド+シュトラウス アーマーセット 同カトラス(余剰パーツ) 同エクステンドアームズ02 ギガンティックアームズ ラピッドレイダー ジョイントセットB・C ハンドガトリングガン チェーンソー ディテールカバーA ウェポンアソート01 LEDソード グリーン 丸モールドⅢ ラインユニット1.0㎜径(尾部ワイヤー) 【ガバナー】 LATローズ アーリーガバナーVol.1(武装のみ) ハイキューパーツ ネオジム磁石 【デカール】 ハイキューパーツ RBコーションデカール1/100 ホワイト×オレンジ ウェポンアソート01 フレームアームズ レヴァナント アイ・イーギル |
機体解説
ヘテロドックス「蒼穹紅蓮団(アズール・ブレイザーズ)」男性室員ラファエル・クァイア(Raphael Choir)の実妹リリィ・クァイアの乗機。
蒼穹紅蓮団は正式名「アオツキ・カンパニー特殊状況対策室」と称し、クァイア曰く「武装した“何でも対応部署”」である。
アオツキ・カンパニーは重工業とエレクトロニクス・精密技術分野で小さからぬ業績を残しており、財力も高いとされている。近年ではヘキサギアおよびヘキサグラム関連の独自研究も進めており、主導者は“女王(レジーナ)”と呼ばれる本名・実齢不詳の少女である。
アオツキの究極的目的はリバティー・アライアンスとSANATとの“和解”である。人間のままでありたい者、情報体として生き続けたい者、それぞれが干渉し合わずありたいようにあれる世界の到来を彼らは望んでおり、ゆくゆくはLAとSANATとの調停役を買って出ることを画策している。
もっとも、その為にはLA側が優位でなければ話にならない。その為彼らはLAに加担、彼らを優勢に導く為蒼穹紅蓮団を組織、SANATに和睦を迫ろうとしているのである。
しかし人道にとる活動またはその産物とみなした事物にはLAのものでも牙を剥く為、立場をあくまでヘテロドックスとしており、非公式に彼らに抹殺されたLA加盟の研究機関やその関係者もいたと噂される。
本機“パイラロペクス”はレイブレード・インパルスの高機動性とそれに伴う格闘能力を維持したまま、継戦能力の拡大を求めてチューニングされた“リロード・インパルス(Re-lord Impulse)”の弐号機である。規格外兵装レイブレードは撤廃されている為「仕様をロード・インパルスに差し戻している」事から“リロード・インパルス”とつけられているが、各部チューニングはレイブレード・インパルスと同等以上に強化されている。
目立つ変更点として後脚の構造をより“獣脚”を模した構成にした事で運動性のさらなる向上をみている他、“尾部”を追加していることが挙げられる。これはバランサーとしての機能はもとより、機体に獣性をより強く意識させる為の部位でもあるという。本機では尾部内に人工筋肉ケーブルで接続された射出式アンカーを格納しており、地形を把持しての懸垂降下や上昇、また敵機に取りつかせて電撃を与え電装系を破壊するといった攻撃手段としても用いる。
頭部の「耳」を模した高性能センサーにより非常に高い索敵能力を発揮し、また側頭部の欺瞞装置“フォクシー・ディシーバー”による高度な光学・電子カムフラージュと相まって情報収集・追跡任務に於いて好成績を収めている。
アオツキで独自改良した搭載KARMA型AI“DITA(ディータ/Dexterous Intelligence for Tactical Assistance:戦術支援高度知能)ε”は獣性と冷静さを高バランスで兼ね備えると言われ、本機のDITAは「イプス」と呼称されている。
積極交戦を避ける機体構成としながらもリリィは本機での後方攪乱任務に際しては恐るべき戦闘力を発揮、彼女の通った後には虫一匹・草一本残らないとさえ、実兄クァイアは語っている。
余談ながらリリィは幼少期に両親を喪った精神的ショックで視力を喪失、その後も生身のままのためアーマータイプ非装着時は盲目である。しかし幼少期から兄ともども戦闘を続けて生き延びてきた身であり、盲目故他の五感は鋭く、また普段も目が不自由とは感じさせない程の振る舞いを見せる、恐るべき少女コマンドである。
戦闘となると全く容赦のない闘いぶりを見せるリリィであるが、それでも兄と仲間を想い闘う心に偽りは皆無である。
本機は“熱砂の暴君”作戦の直後という手前、帰投するリバティー・アライアンス部隊を護り支援を施すべく蒼穹紅蓮団室長フィリスフィア・アスターの命を受けたリリィとイプスがアフターサービス的に単独派遣という形となっている。
その役目は高い隠密性と索敵性能を活かした強行偵察能力によりMSGヴァリアントフォース部隊の動向を探り、主に敵に気付かれずに彼らの所在をいち早く発見、LA本隊に報告、敵の現状およびその作戦の推移を把握することで情報収集活動の面での支援を行うところにある。
また、必要に応じて敵兵力を秘密裡に排除、或いは敢えて注意を引く行動を取り誘き出すなどの攪乱・サボタージュも併せて行い、「自らの生還を第一としつつ」も、LAへの協力を働き掛けよとの指令を与えられている。
「なかなか素敵な街じゃない、ここ。ねぇ、イプス?」
『そうですね、良い景観です。しかし、それを乱す輩が近づいています』
「それを見つけ出すのが、私たち」
『くれぐれも積極交戦は避けてくださいね、リリィ。役目はあくまで情報収集です。貴女が闘うと大惨事になります』
「私、疫病神?」
『いいえ、“ブラインド・ガブリエル”。大天使です。だから暴れると黙示録が起こる。そこを自覚して下さい』
「やれやれ」
『何、いつもの“かくれんぼ”です。だからこそ気を引き締めてかかりますよ』
「そうね。それじゃイプス、今日もしっかり私の目になってね」
『Aye,ma’am』
――命がけのかくれんぼ。オニは私か、VFか。
さて、最初に見っかるのは、誰かしら。
BATTLE POINT
作品応募動機・コメント
いつかどうしても作りたかった“燃える妖狐”をキーワードに設計しました。
“パイラロペクス”という名称もギリシャ語の「Pyro(火)+Aloopehx(キツネ)」から。
積極交戦はしない、情報収集・追跡・後方攪乱のための特殊工作用高速機と位置づけた、いわば“忍者的”存在です。その割に赤色って派手だよね……。でも赤以外に黒っぽいダークブルー、グリーン、ホワイトも随所に配していますので、他にもある赤い四足獣型メカとは積極的に差別化を図っていった……、つもりなんですが。
耳に「タフト(※ケモミミの耳毛。鼓膜の増幅器の役目を持つ)」を模したセンサー素子がついているのがチャームポイント。この部位はウェポンアソート01のビームダガーエフェクトを削って塗装して作りました。
蒼穹紅蓮団の名称は知る人ぞ知るセガのシューティングゲーム『蒼穹紅蓮隊』から取ったものです。アズール・ブレイザーズという英訳はK-Zo.の独自解釈ですが、響きがカッコいいので、使わせてください。組織や構成員の設定は昔、元友人と共著したけど諸事情で廃棄としたオリジナル作品から一部変更して、転用しました。リリィ・クァイアもそんな中のキャラの一人でした。さすがに7年あまりも考え続けたネタだったので、闇に葬るのはもったいなかったので……。
リバティー・アライアンスとMSGヴァリアントフォース、ひいては人間とSANATを平和裏に共存させよう、と考える勢力は珍しいように思えたので、このK-Zo.が提案させていただきます。
ロード・インパルスが口に装備を咥えられる仕様になっていたところから、「リロード・インパルスシリーズはレイブレード・インパルスから仕様を差し戻しているなら、このハウンドバイトも再現しなくちゃいけない?」と思ったので、以前からやってみたかったビームサーベルを咥えているというのをやらせていただきました。
なお、リリィの声イメージは田村ゆかりさん(『魔法少女リリカルなのは』高町なのは役、他)で❤
GOVERNOR DATA
- NAMEK-Zo.
- SNS hobbycom.jp/my/1f5d002d7f twitter.com/kzosgmt
- UPDATE2019/02/04