若い牡牛と古い戦士
SPEC
TYPE | 突進型ミサイルキャリアー |
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SIZE | Standard HEXA GEAR class |
WEAPON | パワープラウ&レイブレード スモーク・ディスチャージャ 四連速射砲 マルチロックミサイル多数 |
PARTS | 素体 デモリッション・ブルート 追加武装 レイブレード フレームアームズ エクステンドアームズ03 EXF-10/32 グライフェン拡張パーツセット |
機体解説
「で、こいつがそうか」
暗い倉庫の中、機械仕掛けの牡牛がライトアップされていた。
「そうこいつ。データ集めがメインなんだから、ちゃんと持って帰ってね。……できれば無傷で」
「無茶をいう。どこから持ってきたんだ? 新型だろう」
「それは秘密」
銀髪の傭兵仲間の女性が薄く笑う。最近は仲介屋もやっているようだ。
二人の目の前にあるのはVFが設計し、最近実戦投入されだデモリッション・プルート。
そう、MSGヴァリアントフォースのヘキサギアだ。決してリバティー・アライアンス側で運用されるものじゃない。
「もう一回説明しようか? 依頼内容もあわせて」
「敵勢力の襲撃が予想されている輸送護衛任務に、敵性ヘキサギアを利用する合理的な説明があるんだろうな?」
「敵に誤認されて、攻撃されないかもしれないよ?」
「後ろ弾(フレンドリーファイア)くらう可能性も高いな、それ」
「でも、好きでしょ。こーいうヤツ」
彼女が親指で示すデモリッション・プルート、それはLAによって強化されていた。
角のようなバタリングラムにはレイブレードが装着され、角というよりはイノシシの牙を連想させている。
が、彼女が言いたいのはそれではない。
後部ミニガンは四連速射砲に換装されており、有り余るパワーを感じる巨体には増加装甲よろしく全身にミサイルポッドが装着されいた。
このすべてが一斉に火を噴いたのならば、それはきっと火山を彷彿とさせる暴力的な花火になるだろう。
なにせミサイルコンテナの上にまたミサイルという、やりすぎ配置。まさに動く爆薬庫。
頭が足りないか馬鹿か、ガバナーの命を軽く見ている変態以外には思いつかない。セミ自爆装備こそがこのヘキサギア”Tauri”の特徴にして骨頂。
一発でも食らえば爆発という特攻装備。普通のガバナーなら、選択がない限り選ばないお断りビルド。
だが自由を愛するフリーな傭兵という、使い捨ての駒たる彼にとっては?
彼は防塵防弾マスクの下で口角が上がるのを自覚した。
「ああ、大好きだ。最高だ」
「スリルジャンキーなあんた以外に受けないわよ、こんな依頼」
だからもってきたんだけど、と苦笑する。
「俺のことをよく知ってるじゃないか。もしかしてファンか?」
「これでも情報屋よ」
「はははっナイスジョークだ!」
「……いや、本当なんだけど」
今ではほとんど見なくなった古臭い装備に身を包んだ、老境にいる古強者は年を感じさせない張りのある声で呵々大笑した。
「まあいいや。写真とったげるからコッチ向きなさいな」
BATTLE POINT
作品応募動機・コメント
作品にステッカーは使用していません
写真撮影出来るブースが欲しくなりました
GOVERNOR DATA
- NAMEトリスタ
- SNS
- UPDATE2019/02/13