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MISSION 02 GOVERNORS ミッション 02 魔獣追討 参加者

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拡張戦闘義肢 ヴァンピール

SPEC

TYPE 実験機
SIZE Standard HEXA GEAR class
WEAPON ○指向性音響兵器『レクイエム』

それぞれのステルスクローク裏側にひっそりと搭載された小型音響兵器。音響兵器として活用される以外に通常時は指向性を解除してサブ索敵ソナー(こちらの使用が主な使用方法)として使用されている。音響兵器としては、技術の進化により旧世代では不可能であったレベルでの音圧の投射が可能となり、純粋な殺傷兵器としての役目を与えられ生身の人間を『内部から破壊』する事に特化されている。
確実に『破壊』するための有効射程距離こそあまり長くはないが、無力化する程度であればその有効射程距離は最大300mほどとなる。また、音の周波数は人間では検知できない周波数を複数設定されており超低周波から超高周波まで多岐にわたる。
しかしながら小型化と莫大な音圧を投射する代償としてその消費電力は多く、四基を最大出力で投射し続けた場合、ステルスクロークに積載されたヘキサグラムにそれぞれ直結しているものの約80秒ほどでそのヘキサグラムの電力は使い果たされる。更に使用を続けた場合、こちらも短時間で本機の飛翔保証電力をも使い尽くしてしまう諸刃の刃である。
主に複数機で編隊を組み、ゾアテックスモードで超低空飛行からの投射による音響絨毯爆撃として使用され、爆撃ほどの範囲では無いものの見えず聴こえず敵兵士や要人を『破壊』する。


○BFCファング

音響兵器『レクイエム』の使用と現場での急速なエネルギー回復を想定して装備された『Blood Feeding Crystal Fang・吸血の碑晶牙』と名付けられた試験型碑晶兵器。
この武装はVICブレード同様、相手のフレームに突き刺す事でその本領を発揮する。
性能は名称の通り『突き刺したヘキサギアに装填されているヘキサグラムから放出されている電力(血)を急速吸電する』というものである。吸い上げた電力は本機へ即時供給される他、余剰分は碑晶牙へ蓄電される。
この時、通常は青色である碑晶牙の色が蓄電レベルに応じて徐々に赤色へ変色する。蓄電電力が少なくなるにつれ徐々に元の色へ戻る。
ここからはカタログスペックとなるが、仮に機能停止していないモーターパニッシャーから吸電した場合、獲物は急激に電力が低下するため2秒ほどで機体性能が急低下、5秒で電力不足から行動不能に陥る。この段階で本機の電力の約70%(本機の初期残電力が5%だった場合)を充電できたことになる。
獲物とする相手によっては碑晶牙が突き刺さる前に折れてしまったり、電力を吸い付くす前に振り落とされる可能性も高いため、仕留めた後に吸電する事が推奨される。
実際にはカタログスペックほどのスペックを発揮することはないがヘキサグラムを装填する手間が省け、短時間でエネルギーを回復することができるため重宝されている。

○テンタクルアーム

胴体側部に装備されたハイドストームが使用するものを短縮し流用したもの。
ハイドストーム同様、VICブレードとマシンガンとの選択装備が可能であり、ミッションやコアガバナーの好み応じて選択される。中には左右別々の武装を装備するパターンもある。

○VICブレード&マシンガン

ハイドストームが使用するものと同じもの。マシンガンの弾のみ、ハイドストームとは違い一般的な弾を使用している。

○分離式大太刀

両肩に一口づつ装備されている大型の太刀。打撃を主体とする大太刀モードと、大太刀の内部に隠された超振動で切り刻む斬撃用の太刀モードを使い分ける事ができる。
頑丈な大太刀を盾として活用する場合もある。

○超振動短刀

テンタクルアーム側部に懸架されている隠し武器。不意討ちに利用される他、太刀での対応が困難な閉所での自衛に使用される。


○軽量型ステルスクローク

本機の背部に合計四枚装備された敵レーダーに映りにくくするための隠密用装備。内面には音響兵器『レクイエム』を搭載する。
ヘキサグラムがそれぞれに装填されており、レクイエムに使用される他、ステルスフィールド(レーダーに映りにくくなるだけで不可視化するわけではない)の形成やエアマニューバピアッサーのエネルギー供給に用いられる。複数の武装とヘキサグラムを共有するため本機の武装の中でもっともエネルギー的な面で割を食う装備でもある。重量と本来の能力を削った軽量型ではあるものの必要最低限の能力は有している他、広い防御面積とそれなりの防御力があるため盾としても活用される。(しかし、盾として使用し壊した場合、後々整備士長にそれはそれはこっ酷く怒られる。)

○ハーモニカスラスター

臀部に装備された本機のメイン推力。可能な限りの消音措置が施されたプラズマスラスター。
その形状からハーモニカスラスターと呼ばれる。内部(裏側)にヘキサグラムが装填されている。

○クイックブースター

機体大腿部のヘキサグラムに直結装備された瞬発力を生み出すためのプラズマ系ブースター。静音措置は施されているが、ある程度の音が出てしまうため奇襲や離脱、回避等の瞬発力が必要とされる場合に活用される。

○ハイブリッドソナー

ゾアテックスモードの頭部となる部位に装備されたメインソナー。
拡張義肢形態でも使用可能である。

○エアマニューバピアッサー

エアマニューバスラスターを小型化し、飛翔時の補助スラスターとしたもの。ヴァンピールの弱点のひとつでもある射撃武装の少なさを補うため有線式の突撃兵器(使い捨てではない)としても利用される。軽量型ステルスクロークに取り付けられている。

○ファントムクラウド

ハイブリッドソナーと同じ装甲を流用したコックピット側面装甲の裏側に装備された特殊煙幕。
煙に僅かな粘着性があり、激しく動く機体にもしぶとく絡み付くため主に機体形状を隠蔽するために使用される。
この煙幕を纏うことにより細かな挙動を隠せる上、対峙した敵に対して異様さ不気味さを植え付け恐怖心を煽り焦らせる効果も期待される。さらには敵に吹き掛ける事で目眩ましとしても使用することができる。(ヴァンピールはサーマルゴーグルを搭載しているため、自身が纏い視界が曇っていても相手が見える)


○サブマシンガン

ハーモニカスラスターに懸架されたガバナー用の武装。ガバナーが機体から離れる場合に護身用として利用される。
PARTS ※個数省略
ヘキサギア&ガバナー:ハイドストーム、ボルトレックス、ブロックバスター、モーターパニッシャー(フットレストのみ)、スケアクロウ(操縦桿のみ)、ブースターパック001、002、パラポーン・センチネル

フレームアームズ:バルチャー

MSG(改造スタンドの部品含む):ラピッドレイダー、コンバートボディー、フレキシブルアームB、リボルビングバスターキャノン、ジョイントセットA・B・C、レイジングブースター、エクスアーマーA、プロペラントタンク丸、丸指ハンドネオ、ABSユニット・グレー、ユナイトソード、ディテールカバーA、サムライマスターソード、キラービーク、ムーバブルクローラー(サブマシンガンのみ)、バリスティックシールド(サブマシンガン懸架部分)、グレイブアームズ(改造スタンドに使用)、エクシードバインダー(改造スタンドに使用)

スタンド:ニューフライングベース、ハイドストーム付属フライングベース

機体解説

『運動性実験機・プレデター』、『小型化及び脳波稼働実験機・プレデター2』、『脳波稼働小型実験機・闇影』『量産前提小型実験機・黒影』の四機種の実験機の運用データを基にプレデター2以降の実験機とフレーム(ハイドストーム型)を共有し、量産化を目指して試験開発された『パラポーン専用拡張戦闘義肢』

技術としてはパラポーン・イグナイトのマウントアームの延長上にあたる。

人間の搭乗を視野に入れ試験開発された人型へと可変する実験機プレデター2及び闇影にはBMIが搭載されていたのだがコストが仇となりテスト用として数機生産(主に闇影)するに止まった。その後、搭乗者をパラポーンに限定することでBMIを排し余剰武装・装甲を見直し大幅なコストカットに成功した実験機が黒影となる。
その黒影の運用試験データを主軸とし、奇襲性能、ステルス性能、目的地への迅速な移動力と離脱性能の向上を目指した機体が本機『ヴァンピール』となる。

本機はパラポーンをコアとし、その背部コネクターと機体のコネクターを直接接続することにより、接続されたパラポーンは自分の身体を動かす感覚で本機を動かす事ができる。
また、コアガバナーとなるパラポーンの乗り降りは現行の兵器同様に自由であり普段は通常のパラポーンとして行動している。(イメージ的には本機へ乗り込みコネクターを接続した状態の時、目を瞑っている間は『巨人』として、目を開ければいつも通りのパラポーンとして行動できるようなイメージ)しかしながら機体とガバナーを直接接続し一時的にではあるがその意識を機体へ落とし込みほぼ100%の同調を成す黒影や本機がメガガバナーとされるのではないかと言う声が一部の開発関係者からあがり物議を巻き起こしている。

本機はテスト機としての6機の他、試験的に9機ほどがロールアウトされているのだが予備機体としての2機を残し、その他全てに専属のパラポーンが割り当てられており、過去に試験のために生産された黒影、闇影との混合機動隊としていくつかの部隊が秘密裏に稼働している。
中には本機のみで編成され、昼夜問わず様々な戦場や敵キャンプを襲撃してまわる遊撃班も存在する。

本機は通常、黒・紫・灰からなる夜戦仕様のカラーリングが施されているが、遊撃班では深紅と金、黒を基調としたのカラーリングを施されたものが一機確認されている。
これにはパラポーン『レオニード・ブリテン少佐』が割り当てられており、彼の指示により施されたカラーリングである。
彼自信はこの拡張戦闘義肢を大変気に入っているらしく『仮にコイツがメガガバナーと判断されて処分されるような事態になれば俺はコイツと一緒にサッサと離反するぞ。』と開発関係者に笑いながら語っていたという。
また、彼専用にカスタムされた機体には鹵獲KARMAが搭載されており彼のカスタム機の名称はそのKARMAの愛称でもある『カーミラ』と呼ばれる。

拡張戦闘義肢形態の他、索敵・奇襲・離脱のために飛行能力を有するゾアテックスモードにシステムコンバートする事ができる。こちらのモードではコネクターを接続していてもゾアテックスの発現を優先するため、強制的に接続は解除され『巨人』としての機体操作をする事はできなくなる。(従来の第三世代ヘキサギアと同様の操作は可能)
こちらのモードは先に述べた試験機4機種(プレデター2以降は可変機)のゾアテックスモード『蜘蛛型』とは異なり大昔には多数生息していたとされる『蝙蝠』に似た形状となっている。

生物としての蝙蝠と同様に非常に優れた索敵能力を有しており、さらには通常飛行時に翼のようにも見える軽量型ステルスクローク(降下時や格納時は機体を覆っている)と併用することにより夜間戦闘等では非常に優れた隠密性能をも発揮する。
隠密仕様という機体性質上、正面からぶつかるような正攻法での戦いを苦手とする反面、隠密性能の高さを活用した奇襲・夜襲ではクローク裏に四基装備された指向性音響兵器『レクイエム』による超低空飛行からの音響爆撃が人間のガバナー達には大きな脅威となる。

人型となる拡張戦闘義肢形態では軽量型ステルスクロークをマントのように羽織り、これを通常形態とする。
この状態では非常に隠密性が高く、視認以外で発見される可能性は大幅に低下する。しかしながら平常は指向性を解除しサブソナーとしても活用される『レクイエム』を展開していないため索敵性能は大きく低下する。
基本的な本体のみ(スラスターは含まない)の機動力、運動性はパラポーン以上・第三世代ヘキサギア(中型)未満であるのだがコアとなるパラポーンの個体技量によりある程度変化する。
装備武装の傾向としては偵察等(威力偵察含む)をパラポーンと共に行う運用が多く、敵機体・歩兵と至近距離で遭遇する場合が多いため近接戦闘向けのアセンブリが施されている。
基本格闘用武装として分離式大太刀が左右の肩に1口づつ、テンタクルアーム側面に超振動短刀が左右にそれぞれ1口づつ装備されているがこれに加え、テンタクルアームにはVICブレードやマシンガン等が装備される。

通常はマントのように羽織り、隠密性を維持し防御力の底上げに用いられるステルスクロークであるが攻撃時には動きを阻害してしまうため背部や腰部へ移動させて対応したり、閉所では使えないが翼のように広げてクローク裏の指向性音響兵器『レクイエム』を投射する事もできる。

この拡張戦闘義肢『ヴァンピール』の名称はゾアテックスモードでの蝙蝠に似た姿、拡張戦闘義肢形態では人型の姿を有すること、さらには碑晶兵器・BFCファングを装備したことにより、吸血し双方の形態に変異する事ができるとされる伝説の怪物『ヴァンピール』の名を冠する事となった。
当初は拡張戦闘義肢形態時には黒影・闇影と同タイプの頭部ユニットが検討されていたがオカルト好きな主任開発者の「古文書によるとこのヴァンパイアやヴァンピールと呼ばれる怪物達は基本的には美男美女だったらしい。」という言葉から外観的にイケメン顔と呼ばれていたプレデター2タイプの頭部(性能は良いが多少コストが高い)への変更が決定した。
また『ヴァンパイア』ではなく『ヴァンピール』と名付けられた理由に関しても主任開発者の趣味で決まったらしい。

…ミッション開始1日前
VF・58番格納庫

「うぉぉい!マジかよ!」

格納庫内に響き渡る男性の声。庫内にいた者達の視線が集中する。

その声を背中に受け、深紅に染め上げられた『拡張戦闘義肢ヴァンピール』の破損した装甲の割れ目を覗き込む眼鏡をかけた白髪の中年男性。

「仕方ないだろォ?お前がやられ過ぎたんだから。」

「ぁぁぁ…遊び過ぎた…」

中年男性からの返答に頭を抱える青年。年齢は20代前半だろうか。

<だからほどほどにといったでしょう?>

ヴァンピールの頭部が動き、青年を見下ろす。

「いや、楽しかったんだよ…あのロードインパルスが急成長するからよぉ…」

<相変わらずのおバカさんね。貴方は所詮パラポーン。いくら“巨人化”していても限界があるのよ?>

「…自分の限界を試したかったんだよ…」

<貴方のお決まりのセリフね…ホントおバカさん。ねぇ?そう思いませんこと?ルドルフ主任。>

装甲の割れ目を覗き込んでいた中年男性が名前を呼ばれヴァンピールの顔を見上げる。

「…ステルスクロークとレクイエムが両翼総取っ替えだな。あとは装甲も破損破損でほぼほぼ取り替え…短刀長刀一口づつ無くしてやがるし…フレームに歪みがないのが唯一の救いだな。そもそもまだ正式な量産ラインにも載ってねェ機体なんだ、予備部品だってそんなに多くねェんだぞ。予備機がまだ本部に余ってても早くて一週はかかるぞ…?とりあえず一言言わせてもらおう。おバカさんなんて生やさしいもんじゃねェ…大バカ野郎だ!」

ルドルフの言葉にヴァンピールに搭載されたKARMAが大きくため息をつく。

<はぁ…私の身体…早くても一週もボロボロなのね…>

「すまねぇなァ。カーミラ。どこぞの大バカ野郎がいい歳してガキみたいな事言ってるからなァ…なァ、レオニード少佐殿よ。」

レオニードはいままで頭を抱えていたかと思うと、元気にぴょんと跳ね上がり両手を腰に当て誇らしげに仰け反る。

「だって!たのしかったんだもの!それにいいデータは取れただろ?」

「まぁ、たしかにいいデータは取れたが…」

「と、言うわけで明日の作戦までに直してくれぃ!」

「…お前さん…その頭交換してもらえ。聞こえてたか?ヴァンピールは今ココには部品がね・ェ・ん・だ・よ!」

「頭の交換だと!?断る!イグナイトの身体を返上してまで若かりし頃の俺を再現したこの素ン晴らしいミラータイプにしてもらったんだ。このイケメンフェイスを変えられてたまるか!」

そう言いながらレオニードは自身の頬をむにむにと触り、高笑いをしながらその場を後にする。

「…バカだ…大事な部分が全然聞こえてねェ…」

<…ええ…本当にバカね…>

しかし、カーミラはどことなく嬉しそうであった。

「…生身の頃はあそこまでバカじゃなかったんだがなァ…あれでも俺より年上だぜ…?」

<そうなのですわね…まぁ…あんなのでも戦闘能力と部下を思う気持ちだけは凄いのですよ…今回はいいデータも取れたし隊員が誰も欠けなかったんですから許してあげませんこと?ルドルフ主任。>

「ん…ァァ、整備班はたまったもんじゃねェけどな…しっかし…今回はたまげた戦果だな…たかだか拡張義肢でモーパニ2機に不意討ちでボルトレ1機…それに真正面から接近戦仕掛けてロードインパルス潰すとはねぇ…個人スコアでこれはデータ的にも研究班と開発班は大喜びだろうよ。さすがは元イグナイト様って所か…っとと、うォーい!レオニード!明日までの修理は無理だからな!!…ァァ…行っちまった…」


…翌日・ミッション空域周辺
VF・航空輸送機内

「…と、いうわけで何度も言うがー…カーミラは間に合わんかった…俺と六番機…ジェイミーはお留守番だ…」

レオニードは下を向いたままやる気なさそうに部下に手を振る。

『…そもそも隊長でなければインパルスとあそこまで正面きってやりあえませんて…』

レオニードの眼前には天井からぶら下がった異形の獣が四匹。これは大昔に多数生息していた蝙蝠という獣に似せてあるらしい。
生き血を啜る常闇の狩人をイメージしているとのことであった。
慰める声はその中の三匹目から聞こえてくる。

「…と、いうわけで今回は頼むわぁ…ゴラム…サムソン…アルフ…デイジー…無理はするな…俺らみたいにお留守番になるぞ…」

レオニードは再度力なく手を振ると獣達がぶら下がる格納庫を後にする。

『あのヒト…凄いんだけど無理するからなぁ…』

声を発したのは再び三匹目。三番機に搭乗した『サムソン・デールマン』であった。

『私語は慎め。隊長は六番機…ジェイミーを守るために退けなかったのだ。見ていただろう?脚をやられた六番機を背にロードインパルスに果敢に立ち向かう隊長の勇姿を…!』

どことなく堅苦しい声が二番機から聞こえる。二番機には『ゴラム・ラック』が搭乗している。

『隊長もぉジェイミーもぉ無事だったんだしぃ、いいんじゃなぁい。』

おっとりとした口調で五番機『デイジー・リリン』が声を響かせる。彼女は遊撃班では紅一点の女性パラポーンであり、口調はおっとりとしているがレオニードが直接見定めスカウトした優秀な逸材である。

『まもなく作戦空域か…胃が痛くなってきた…』

次に声を発したのは四番機『アルフ・アルファ』だ。

『…我々に胃はないだろう…』

ゴラムが真面目に突っ込む。

〈おーう。俺だ。レオニードだ。まもなく降下ポイントに差し掛かる。今回俺は居ねぇ。絶対に無理はするな。いいな?おーし、ハッチ開くぞー〉

スピーカーからレオニードの声が響き終わるとほぼ同時、輸送機の下部ハッチが開き始めた。

『おっと…地獄の釜の蓋が開きましたぜ、ゴラム副隊長。』

サムソンがゴラムへ声をかける。

『三番機、私語は慎め。…二番機、ゴラム・ラック中尉、ヴァンピール二番機…出撃する!』

『三番機、デールマン伍長、でーるぞーい』

『胃薬…胃薬…ぁぁ…胃はないんだ…四番機…アルフ・アルファ伍長、出撃します…』

『ハァーイ。五番機、デイジー・リリン二等兵、いっきまぁす。』


今、戦場に四匹の獣が放たれた。
彼らは怪物…
常闇の狩人『ヴァンピール』

BATTLE POINT

Mobility 機動力・運動性能
60
Offensive Power 火力・有効射程性能
25
Defense Capacity 装甲・耐久性能
10
Battle Endurance 継続戦闘能力
67
Search Capabilities 索敵性能
Special Abilities 特殊技能
80
TOTAL 総合ポイント
315

作品応募動機・コメント

ロックフォーゲルに続き今回はこちらも投稿させて頂きます。
活躍できたらいいなぁと思います。

GOVERNOR DATA

  • NAME山羊山羊山
  • SNS @Nyanko_toraemon
  • UPDATE2019/03/26

COMMENT

ロックフォーゲル共々よろしくお願い致します。

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