SPEC

機体解説

◇陸式二型 「巌銃〈イワヅツ〉」

戦場が強固な装甲ではなく、機動力を重視し始める「転換期」を目前とした時代に産み落とされた人型ヘキサギア。八雲重工製。

本機は搭乗者と随伴兵を守る装甲と、戦場での迅速な展開を可能とする速力を兼ね備える機体として設計・開発された。
脚部に搭載されたローラーと腰部の推進器の補助によって舗装路を〈走行〉することができ、重量級人型機としては当時優れた進軍速度を誇っていた。
ただし低速域での速力には難があり、静止状態から回避機動に移るまでには致命的なタイムラグが存在した。そのため徐々に加速していく戦場に、本機は「置き去り」にされていく。当カスタム機には二基の補助推進器が増設されてはいるものの、大口径砲を搭載したことによる重量増加に伴いその大きな隙を無くすには至っていない。
この工業都市周辺の防衛では各種センサーを用いた崖上からの哨戒・砲撃に加え、隧道を利用した大胆な陣地転換へと活かされる。

◇補助兵装補足：
・補助推進器 山颪×2
枯渇した化石燃料の代替の一つとして研究・開発されてきたバイオ燃料を使用する補助推進装置。高コストのため乱用は厳禁。
・SC-4R レスールス×2
主に偵察ドローンに搭載される多機能観測カメラ。胸部に二基搭載。
・Umbra Brachium Frame “暗手”
当機の自衛力の低さを補うため搭載されたマニピュレーター機構。主兵装使用時の妨げとならないよう後部に折り畳まれ遮蔽されている。

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「…ええ、捕捉した。手負いの獣の群れでしょ。……了解。あたしの方でも監視を続けるわ。ええ、それじゃあまた」
「————ネイルを乾かしてる暇はなさそうね」

搭乗ガバナー：フレデリク
傭兵として各地で活動する男性ガバナー。件の工業都市出身であり、度々「帰省」しに都市へ姿を現す。都市を出てから傭兵となるまでの経歴は不明であり、問われる度飄々とした口調ではぐらかす。
此処での報酬希望額は毎度「お安くしておくわ」とのこと。押し売りに近い。

KARMA個体名:シロメ
巌銃に搭載されたKARMA。フレデリクの軽口を全く意に介さない。
「お堅すぎる女はモテないわよ」〈結構です〉

BATTLE POINT

作品応募動機・コメント

やはり人型機のロマンには抗えず第二世代機を投稿させていただいた次第でございます。
あと強い/頼れるオカマってかっこいいよね…こんな人に守ってもらいたい…という思いを込めました。
作品を閲覧していただきありがとうございました。