SPEC

機体解説

登録ガバナー：アーデン＝ホッドボーグ
搭載KARMA個体名：オクタヴィア


■機体概要
白堊理研傘下にてBMI研究とレーダー機器開発の分野で存在感を示す、パンハルモニコン社設計の新鋭機。
ハイドストームに比肩する隠密性を持ち、4機のリフターにより柔軟な浮遊機動も可能。
本家と比べて余裕のできた積載量は、索敵・諜報性能の向上に充てられ
浮遊する基地局さながらの性能を持つこととなった。

本体の索敵装置のみならず2機の偵察機でも戦場を俯瞰し、
友軍機への情報共有を行いつつ、必要に応じてミサイル等での火力支援や、
設置型爆弾による破壊工作・罠地帯の形成を行う。
直接的な戦闘に向いた機体が多かった先の作戦を鑑み、今回の防衛戦へ投入された。

本機の最大の特徴は、ゾアテックスによる機体制御と、人型マニピュレーターの操作を両立できる点にある。
女性の身体を模したマニピュレーターはシステム上でそれ以外の部分とは切り離されており、
いわばハイドストームの上にマネキンを据え付けたような状態である。
そして、このマネキンをマニピュレーターたらしめるのがBMI技術であり、
ガバナーは感覚的に動かせる四肢としてこの女性型のマニピュレーターを扱うこととなる。

KARMAはゾアテックスを用い、複雑な機体制御や情報処理を行うが、
当機においては登録ガバナーの癖を学習していくというプロセスを殊更強く経験することになる。
マニピュレーターをこう動かすことはすなわち機体をこう動かし、この目的に向かわせる……
そういった情報の蓄積により、KARMAはガバナーを読み解き、次第にガバナーの意図に付随した動きができるようになる。
ハイドストームに比肩する機体をガバナーが乗りこなし、十全に扱うことの威力は計り知れず、
本作戦においても電子線の応酬、押し寄せる空戦機の補足、
都市内やヘテロドックスに紛れた伏兵への対応等、有効に作用する場面は多いだろう。


■KARMAとガバナー
アーデンは落ち着いて朗らかな、しかし疲れた様子の男である。
無限に湧いてくるようなVFとの闘いに虚無感を感じており、
最近、BMIへの適応のため左目を義眼としたこともそれに拍車をかけている。
というのは「終わらぬ戦いのために自らを機械に置換していくのは、
最初にすっぱり全身取り換えたVFの後追いをしているだけではないか」
という思いが頭から離れないからだ。
とはいえ、もっとも身近にいる話し相手および機械であるオクタヴィアが聡明かつ前向きないい子のため
機械だ人間だと悩むよりこの子と日々を生きるのが一番かも、と少し快復傾向にある。

オクタヴィアはアーデンに名付けられた当機の搭載KARMAである。
当機体用に新造された複合型諜報システムOCTAVIAの性能と絡めて
「多くを見通し、判断し、的確に戦況を好く導いていく。キミそのものだ」としてアーデンが名付けた。
実際のところ、オクタヴィアが集めた情報を噛み砕いて駆使していたのは基本的にアーデンだったが
同様に褒めて伸ばされ、今ではすっかりアーデンの戦術・性格・傾向を理解した相棒となっている。
最近はアーデンが意気消沈しているのを見て、戦意高揚プロトコルに則り励ましていたが
特にげんなりしていないアーデンをも無意味に励まそうとしている自分に気づき困惑している。
このプロトコルエラーが人間の感情で言う何なのかは、まだ気づいていない。

BATTLE POINT

作品応募動機・コメント

前回ミッションの熱い展開やイカした作品群を見てうずうずしたので。
タコと女性型のハイブリットロボは世界観的にもヘキサギアで作るもんかどうか怪しいとは承知しているんですが、性癖が抑えられませんでした。
ゆるして。