SPEC

機体解説

　バルクアーム・グランツカスタム【ニトロスパーク】は、『ピンキーフレア』のコードネームで呼ばれるバウンティハンターの少女、セン・グレンダを主人公にしたコミック『フレアドライブ_SEN&ElMo RUNAWAY！_』に登場する架空のバルクアーム・グランツである。
　特徴的なファイアパターンを除けば一般公開されたバルクアーム・グランツとほぼ同一な外見をしているが、肩に「GTフォトンスラスター」と呼ばれる特殊な推進ユニットを搭載している。
作中では（当時フィクションの産物とされていた）大出力プラズマ推進器として描写され、数秒間爆発的な加速を与える他、余剰プラズマを「GTウィングブレード」として使用できる装備とされた。またグラビティコントローラーに似た機関を持ち、劇中では垂直の壁を走破したり、超重力で敵役を押しつぶす描写もあった。その他ライフルやレーザーカッター等、通常のグランツと同じ武装を扱い、作中では演出としても過剰な威力を付与されていた。ニトロスパークには、操縦者でもあるセンの保護者役でもあるAI『ElMo』が搭載されている。

　その外観や特徴的なシステムコンバード機能から、バルクアーム・グランツはサブカルチャーの題材としても人気を誇り、特にコミックは、LA・民間を問わない巨大なコンテンツとして盛り上がったが、『フレアドライブ_SEN&ElMo RUNAWAY！_』はそんなコミック群の中でも賛否両論の作品だった。
　当時最新鋭機が故に情報公開が少なく、機体に関していかに緻密で説得力のある描写があるかで作品が評価されていた中、勧善懲悪をテーマにしたシナリオや、マフラーの一部（とされていた部位）からレーザーを放つ等の荒唐無稽なメカ描写が、非現実的でリアリティを損なうものとされていたからである。
しかしコミックの作者が原因不明の死を遂げたその翌年、LAから新兵器として第3世代ヘキサギアや人工機能KARMAの情報が公開されると、このコミック内での設定やメカ描写と完全に合致する情報が多数発見され、多くの読者やミリタリーマニア、コミックライター達に衝撃を与えた。

　こうして、一時は駄作と評された『フレアドライブ_SEN&ElMo RUNAWAY！_』は、『預言書』として、多くのコミックマニアから重宝される作品となった。

BATTLE POINT

作品応募動機／作品に対するコメント

久しぶりの投稿になります。ヘキサギア世界でのフィクションに登場する機体というコンセプトのマシンはあまり見かけなかったので、悪ノリすることにしました。フリービルドらしいマシンになったと思います。